関西薬物依存症家族の会のブログ 回復を信じ切る
2023年 02月 05日
「信じることって、すごいなぁ」
100均でアイマスクを購入。
で、参加した研修での一コマ。
ホンマええ経験できた一日やった。
視覚障害者さんの立場と介助する側との双方を体験するカリキュラム。
先ずは、私が介助者として視覚障害者役さんを誘導。
教科書通り脇を締め肘辺りを掴んでもらい歩行をするが‥、
障害者役さんの不安と恐れている感覚が痛い程伝わってきた。
「なんでなんやろ‥?」
で、立場を交代。
100均アイマスクを装着した瞬間、真っ暗。
以前まで無意識に届いていた視覚からの情報収集が出来ず恐怖の世界に!
暗闇の中、過敏になった聴覚に響く車の通過音に不安が倍加する私。
この恐怖心を少しでも緩和してもらえたのは、的確な情報。
「今まっすぐ歩いていますが、もうすぐ横断歩道があります」
「多くの車が往来しています。赤なので立ち止まりますね」
「少し上りになりますが、段差はないです」
「ゆっくりとコースを右にかえましょう」
アイマスクをつけた当初より、
10分程度に過ぎないのに少し恐怖心が薄らいだ。
我流、自力で歩こうとするのではなく、
肘を掴んだ先から届く情報と行動を「信じて」
歩を進めることが、安心・安全へと繋がるのだと体験した。
薬物依存症という問題を抱え闇雲に行動し絶望の淵を彷徨うよりも、
得心はできないかもしれないけれど、「薬物依存症者の愛しい家族は回復する!」と、がむしゃらに信じる。信じ切る。
同じ経験をしたひとの「経験」と「力」を分かち合うのも一考です。
と、お伝えできる経験ができた一日に感謝です。
Pon & Cotsu