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タンポポの綿毛が風に乗って種子を運ぶように私たちの思いが​苦しんでいるあなたのもとへとどきますように。


by 関西薬物依存症家族の会

タフラブ

「海苔菓子」


遠路はるばるミーティングに来られた

新しい仲間を思い返しながら

今、醤油で味付けされ海苔で巻かれた

そら豆をしみじみと味わってます


持参された海苔菓子は

「格別やなぁ、」と。


昨夜、私が繋がっている自助グループに

新しい仲間が来られ、その経験を分かち合わせてもらった。


その新しい仲間の話を聞いていると

いつの間にかタイムスリップし5年前のシーンが蘇った。


薬物依存症者である息子が、

繋がっていた回復施設を出たいと伝えてきた瞬間の

ザワザワとした感情と暗澹たる未来の真っ暗な映像が


息子に伝えたことは

自分の人生だから自分で選択してください。

もし、帰って来ても家には入れられません。


文字にすれば、わりと簡単。

でも、言葉にして息子に伝えるのは激痛。


怖かった。

息子が野垂れ死ぬかもと

でも、「タフラブ」の実践に縋りつくしか方法がなかった。


薬物依存とは別に、完治しない持病を持つ息子を

路頭に迷わせることが本当に賢い選択なのか!?


結果、五年間の音信不通の状態のまま時は流れども

昨年末に突然、息子が帰郷し食卓を囲み

翌日、自分の住む地へ帰って行った。


底つき、底上げ

孤独には、させてはいけない

時代により対処法も様々に変化。


そして、回復の仕方も各々で違う

私には、息子の替わりに生きてはいけない


彼の人生は、彼に任せるしかない。

と、回復施設を出ると云った時に

ピンチではなく、息子の回復へのチャンス!

だと捉えられたのが五年後のギフトになったのかなぁ、と思える。


昨夜も繋がっている自助グループのミーティングで

たくさんの仲間と経験と強さ、そして希望をシェアできて最高だった。


追記。


いつもながら思う

新しい仲間が来ると全員が温かなメッセージを送る。


「愛に溢れている!」


まだ繋がっていない薬物問題に困っている方々に、

そんなミーティング会場に一度でも触れてもらえれば

と、切に願う。


T & J


by familiesofaddicts | 2019-05-17 00:19 | Comments(0)