やめるだけでは幸せにならない
ただ薬物の使用をやめるだけでは、問題の解決にはならない。
なぜ薬物を使わなければ生きていけなかったのか、なぜ生きづらいのか、その問題が解決していないから。
そして、それはひとりでは解決できないし、家族がそれを解決することはできない。
そのためには、治療や支援、自助グループ、プログラム、仲間が必要。
私もまた、息子が薬物の使用をやめただけでは、幸せにはならない。
私の問題は、息子の薬物依存だけではないから。
そして、それは私ひとりでは解決できない。
だから、自助グループ、プログラム、仲間が必要だ。
息子が薬物依存症になったことで、私は私の生きづらさに気づいた。
ある意味、私は、息子の薬物依存に救われたかもしれない。
たくさん傷つき、誰かを恨み、とことん自分を責め、いっぱい泣いたあとに、たくさんの仲間ができた。
プログラムを手にすることができた。
余計な物を手放すことができた。
心を開くことができた。
ずいぶん身軽になったものだ。
薬物依存症者が回復するために必要なものは
私たち家族が回復するためにも必要なのだ。
*NINA*
by familiesofaddicts | 2019-05-21 10:43 | Comments(0)