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タンポポの綿毛が風に乗って種子を運ぶように私たちの思いが​苦しんでいるあなたのもとへとどきますように。


by 関西薬物依存症家族の会

記憶の中に

遠方のため半年ぶりに実家へ帰省、
久しぶりに会う母は、
前回のような認知症からくる妄想や暴言がなくなり、
穏やかな表情を見せてくれました。
薬でうまくコントロールできているようです。

ただし一人で出来ないことが増えており、
食事の準備や掃除等日常生活での手助けを、
兄がほとんどしているようでした。
87歳になる母は全てにおいて兄を頼りとし、
兄もまた母のことが心配で目が離せないようです。

兄の性格からでしょう、
先に先に口や手を出すことが多く、
もう少しゆっくりした対応をと思うことはありましたが、
日常の細かい現状を知らないのですから、
数日だけで帰る私が口を挟むのは迷惑なことでしょう。

落ち着きは平静をもたらしてくれるようで、
何時になく私の感情が波打つことはありませんでした。
そうですよねぇ~、
私が出来ないことを兄がやってくれているのですから。

母は自分の記憶の中から、
名前を思いだしては「元気にしているだろうか?」と、
子どもたちのことを聞くことがありました。
学校の長期休暇の時はいつも遊びに行っていたのですから、
思い出が強く残っているのでしょう。

息子が薬物依存症だということを知っているだけに、
今どこで何をしているのか気になるようでしたが、
それ以上聞きたがることはありませんでした。

母の記憶の中にあるうちに、
子どもたちと会うことができれば「いいなぁ~」と、
思うのですが・・・・・

*sheep*

by familiesofaddicts | 2019-08-21 16:51 | Comments(0)