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タンポポの綿毛が風に乗って種子を運ぶように私たちの思いが​苦しんでいるあなたのもとへとどきますように。


by 関西薬物依存症家族の会

みて見ぬふり

洗濯を干しにベランダに出たら

足元に粒のようなモノが…

そういえば随分前から散乱していた…

どこからか飛んできた蕾かと

あまり気にしていなかった。


ムムム…こりゃ変だ

洗濯を干すのは後回し


ジィーっと傍のオリーブの枝をみたら

何と青虫が…でかい、でかすぎ!

初めてみるツワモノ

奴らの仕業だった

同化するスゴ技にやられた

悔しい


声をあげそうだったが

素早く手が動いた

無心でとりはらう

中々手ごわい…


もっと早く気づいていれば

こんなに葉っぱを落とすこともなかった…

私の機転の無さ…呑気すぎる…


状況が悪化しているはずなのに

観察もせずに

夏の暑さのせい

水やりが足りてないから

きっと涼しくなれば元気になると

気候の変化に期待していた。


深刻ではないにしろ、この感覚…


娘が依存症だと認められず

私がついているから

何とかなるという思い

根拠のない期待と

非現実的な考えを頼りに

何も変わらない状況を黙認した。


依存症の症状が娘に現れていたのに

私のもてる知識は

今にも破れて飛んでいきそうな

一枚の紙きれ同然だった。


依存症という病を知りはじめ

対応策を実践する

時には

怖さや罪悪感に押し流された

まとわりつく感情に振り回されていたのは

私の虚ろさだった。


同じような経験をした人たちの支えが

膨らみ過ぎた妄想を

現実の大きさにしてくれた

遠くで聞こえた声も

近くで響くようになった。


よろよろとだけど後ずさりもしたけれど

私がみている世界は
ちゃんと見れば自分次第で

色を塗り替えられそうだと感じる。

   Luna


by familiesofaddicts | 2019-10-10 14:09 | Comments(0)