馬鹿は死ななきゃ・・・
2019年 10月 20日
夏前に買っていたのに何となく読まずにいました。
何となく読む気になって何の期待もせずに読んだら結構じわじわきました。
本編はもちろん、さらにあとがきがとてもおもしろい。
あとがきの中で作者は「自分は幸せになれないと強く思っている人」を馬鹿だと言っています。
この馬鹿はより重度になると「自分は幸せになるべきではない」から「自分は幸せになりたくない」と言う破滅的な誤解に至り
どんなに恵まれた環境であろうと器用に幸福を回避し、この世の全てが地獄だと思っている。
だが実際は進んで自分のいるところを地獄にしているのだ。
「不幸な自分」がアイデンティティになった者にとって不幸でなくなることは、自分でなくなることです。
不幸に耐えるために行っていた自己憐憫(じこれんびん)はいつしか唯一の楽しみとなり、そのための不幸にを積極的に探しに行くようにさえなります。
とありました。(三日間の幸福 三秋縋著)
私もこういう所ありました~
「私なんかどうせ幸せになれない」とか「私の人生は苦労ばっかりで生涯報われることはない」とか
娘が学校行かなくなって家に帰ってこなくなって薬物依存症になった日にゃ世界で一番不幸な女度マックスですよ。
そんな不幸度マックス女が娘を幸せに出来るのは私以外にないと信じ込んでいたのだから全く馬鹿です。
ある意味不幸だったり耐えてたり辛抱してたりの方が楽なのかもとも思うんです。
同情されたり大変なのに頑張ってるね。と労われたりもしてね。
で、ちょっと幸せだったら罪悪感感じてソワソワしたり・・・やっぱり大馬鹿です。
でももう絶対不幸は探しに行かない。
世間の人は娘が薬物依存症で何が自分の幸せやねん。と言われるかもしれませんが
人は未解決の問題があっても幸せになれるのです。
馬鹿は死ぬ前に治せるのです!(^^)v
yuzuriha.