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タンポポの綿毛が風に乗って種子を運ぶように私たちの思いが​苦しんでいるあなたのもとへとどきますように。


by 関西薬物依存症家族の会

心の変化

うちの依存症者は、次男です。

今日26才、明日の18日には27才になります。
彼は、中2の時に年少さんからやっていた少年野球をやめてから薬物に手を染めていきました。
今から、13年半ほど前になります。

僕は、17年ほど前からうつ病になってしまいました。「いわゆるワーカホリックです。」

だから、息子のことは断片的にしか覚えておりません。

大好きだった野球を辞めることになった事は
覚えているが、
彼の辛かったはずの頃の「心の叫び声」に気付く事ができませんでした。

そしていつしか、息子の部屋の2階が、
野球を辞めた仲間達のたまり場になっていました。

遊びに来る彼の仲間は、2階に上がるときには必ず
「お邪魔します!」と言って息子の部屋に
行っていたので、あまり気にしていなかったです。

しかし、今思えば野球をやっている子供は、
挨拶を躾けられていますし、僕もコーチで練習に行っていたので、普通に出来ていたんですよね。

僕が知らない息子の友達ばかりだったら、
たまり場にさせていなかったかも?
いや、同じ結果だったかも!

息子の様子がおかしくなり、
息子がいない時に部屋に入り、
なにか出てこないか探偵のように探しまくり、
薬の空き袋を見つけると「あ~あ!やっぱり」
という気持ちになりました。

「やばい!今のうちに何とかしなければ!」
と市役所や保健センターなどに相談に行ったり、
薬物依存の勉強会や家族会に行きました。

「今のうちに!今のうちに!、やばいやつに手を出さないうちに!今すぐ何とかしなければ!」

しかし非情にも家族会で、
「お父さん、これから薬物を楽しもうとしていますから、これからですよ!」

「この人何言っているんだ(怒)、今すぐ直して今すぐ俺が立ち直すんだ!」
「くそ―!この人駄目だ!」と思っていたが・・・

どんどん息子が崩れて行き、
ヤバイやつに手を染めていくには、 
そんなに時間は掛からなかった。

その時には、まだ私は自助グループに繋がっていなく、家族会や勉強会に行って
「大好きな可愛い息子、今すぐ何とかしたい、息子は俺の犠牲者だ!」
という気持ちで、いっぱいでした。

しかし、息子を憎み・無視し・心から死んでくれ!
と思ってしまう程、自分の心が
病んでいくとは、思ってもいなかった。

GENGEN


by familiesofaddicts | 2019-11-16 22:44 | Comments(0)