僕のかわいい次男坊 その⑪解決はしていない

病院を退院後　僕の監視やｺﾝﾄﾛｰﾙが始まった

親として　当然の事だ　とにかく以前の生活に

戻す事を考えた　次男坊の交友関係に問題があり　
悪影響と思い　関係を断つ様に指示していた

次男坊は理解していると思っていた

現実は違った　退院した日に散髪に行くと言うで

しぶしぶ行かしたが　なかなか帰って来ないので

散髪屋まで　見に行った　どこにも見当たらない

一瞬にして不安が　増大した

周辺を捜し　一時間くらい探して　歩いている

次男坊を見つけた　呼び止めて　問い正した

あれこれの言い訳を　言っていたが

直ぐに自宅へ　戻る様に指示した

夕方　気分を変えようと　昔からの次男坊の

友人に声を掛けて　夕食に出かけた　
疎遠になっていた様だが　また友人関係を

修復すれば　次男坊もいろいろと気付き

わかって行くだろうと思った　

薬物が関係する様な　交友関係を断つ事が重要だと

僕の中では　完全に次男坊は被害者であり　友人を

変えれば　変わっていくと思っていた

夕食を食べながら　ちよっとした話しから

その日　薬物が関係しているであろう人のところに

行っていた事が判った　散髪の合間に　行っていた様だ

恐らく何かしらの　摂取はしているかもしれない　

様子は少しおかしい所は　あったかもしれないが

まさかと思い　気づかなかった

僕は心の中で　これだけの事があっても　次男坊はまだ　

懲りていないのかと　怒りを虚しさが込み上げて来た

どうしようも無い状況に　どうにかしないといけない気持ちが

僕の中でぶつかり　合っている

結局僕は　　一口も食事を食べずに　店を出た・・・・

やぶれた　ﾀｶのつばさ