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タンポポの綿毛が風に乗って種子を運ぶように私たちの思いが​苦しんでいるあなたのもとへとどきますように。


by 関西薬物依存症家族の会

あったかいもの

先日夜の8時にラインがきた。
「玄関にゆずを置いたよ。あったまってね〜」って
今29歳の長男が幼稚園から付き合っていたママ友からだった。

ママ友グループメンバーは8人
幼稚園から帰るとどこかの家に行って遊んでいた。ほぼ毎日
大晦日もこのグループでそこにお父さん達も入りみんなで年を迎えることが恒例だった。
2つ下の依存性の次男もいつもこの中にいた!
あどけなく2歳上の兄ちゃん達と楽しそうにやんちゃぶりを発揮していた。

いつごろからか〜少しずつ私の心の中にママ友と距離ができていた。
私が仕事をしているから〜
子供達が大きくなってきたから〜
息子が依存症になったから〜

私の心の中が
正直に言えなくなってきて隠す、ごまかす!ようになったので
一緒にいるのが苦しくなってきていて更に
誘われても仕事なのでごめんなさい。と断るようになっていった。

息子の問題が重なっていくうちに私は仕事以外の外出時は
帽子、マスクにメガネそして車しか使わなくなっていた。
どんどん苦しくなって自助グループの扉を開けた。
不思議だったのは苦しくてたまらない時になぜ私は自助グループにだけ
行けたのかなって事。
すぐにはわからなかったけれど、通ううちに
心の奥の方から声が出せるような物を感じた。

そして仲間とマンツーマンで分かち合ってもらい
学んでいく機会も与えてもらうようになると〜
正直な声が出始めた
それから時間はかかったけれど

ママ友ラインに
「今までありがとう〜
私の事情でお誘いも行けずでした。グループから退出をしたいと思います。」
として次の朝に退出しました。
そして不思議にママ友の皆さんが正直に言ってくれてありがとうって
会えないけれど仲間だよ〜って

今前より良好な関係です。
さあ今夜もママ友の持ってきてくれた
ゆず湯に入り暖まりたいと思います。

IKO

by familiesofaddicts | 2019-12-16 10:45 | Comments(0)