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タンポポの綿毛が風に乗って種子を運ぶように私たちの思いが​苦しんでいるあなたのもとへとどきますように。


by 関西薬物依存症家族の会

僕のかわいい次男坊 その⑫監視と再発

それからの数日間 学校関係や病院の通院で

バタバタと動いて 必要に応じては

次男坊を引き連れて 動き回った

 

僕が 先の先まで 段取りをしなければ

いけないと思っていたし 僕が次男坊を

出来るだけ 何も無かった様に 

通常の生活に戻したかった

同じ様な 状況にだけは戻したく無かったし

戻さないと思っていた

その為に 次男坊の行動を監視し続けた

休日は 出来るかぎり 一緒に連れ出した

海に行ったり 山に行ったり 都会に行ったり 

田舎に行ったり 3か月を過ぎる頃には

僕もやっと 少し安心し始めた

退院当初は いろいろとあったが

次男坊も状況を理解し 同じ様な事には

ならないのだと 本当に思えた

つらい状況を経験したが 落ち着いた次男坊が

戻って来たのだと思った 僕のかわいい次男坊が

戻って来たと 

季節も変わり 夏まっさかりの中

地元のお盆祭りが始まり 次男坊も行きたがり

少し不安もあったが 僕も知っている

友人と行くとの事で 行かせた 

大丈夫であろうと思っていた

深夜になっても帰らず 不安が増したが

お盆で友人達と遊んでいるのだがら

多少はしかた無いであろうと 僕は眠りについた

早朝 僕の携帯が鳴った 前回と同じ

公共の国の機関からだ 

半分目が覚めていない状態で 電話に出た

次男坊が またおかしな状態で

保護されたとの事

僕の身体を 冷たい衝撃が貫いた

仕事前の僕は 急ぎ車を走らせた

完全に 僕の思考を超え

信じたくは無いが 現実であり

車を走らせ向かっている

まったく 受入れられない僕の

抜け殻だけが 乗った車が

次男坊の所に向かって走って行った・・・

やぶれたタ カのつばさ


by familiesofaddicts | 2019-12-20 19:31 | Comments(0)