僕のかわいい次男坊 その⑫監視と再発
2019年 12月 20日
それからの数日間 学校関係や病院の通院で
バタバタと動いて 必要に応じては
次男坊を引き連れて 動き回った
僕が 先の先まで 段取りをしなければ
いけないと思っていたし 僕が次男坊を
出来るだけ 何も無かった様に
通常の生活に戻したかった
同じ様な 状況にだけは戻したく無かったし
戻さないと思っていた
その為に 次男坊の行動を監視し続けた
休日は 出来るかぎり 一緒に連れ出した
海に行ったり 山に行ったり 都会に行ったり
田舎に行ったり 3か月を過ぎる頃には
僕もやっと 少し安心し始めた
退院当初は いろいろとあったが
次男坊も状況を理解し 同じ様な事には
ならないのだと 本当に思えた
つらい状況を経験したが 落ち着いた次男坊が
戻って来たのだと思った 僕のかわいい次男坊が
戻って来たと
季節も変わり 夏まっさかりの中
地元のお盆祭りが始まり 次男坊も行きたがり
少し不安もあったが 僕も知っている
友人と行くとの事で 行かせた
大丈夫であろうと思っていた
深夜になっても帰らず 不安が増したが
お盆で友人達と遊んでいるのだがら
多少はしかた無いであろうと 僕は眠りについた
早朝 僕の携帯が鳴った 前回と同じ
公共の国の機関からだ
半分目が覚めていない状態で 電話に出た
次男坊が またおかしな状態で
保護されたとの事
僕の身体を 冷たい衝撃が貫いた
仕事前の僕は 急ぎ車を走らせた
完全に 僕の思考を超え
信じたくは無いが 現実であり
車を走らせ向かっている
まったく 受入れられない僕の
抜け殻だけが 乗った車が
次男坊の所に向かって走って行った・・・
やぶれたタ カのつばさ