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タンポポの綿毛が風に乗って種子を運ぶように私たちの思いが​苦しんでいるあなたのもとへとどきますように。


by 関西薬物依存症家族の会

正月帰ってきていい!

夜中にパートナーのスマホに、次男から電話がある。

「31日地元で遊ぶから、正月帰ってきてもいい?」
深夜の静まりかえっている時の通話は、はっきりと漏れ聞こえてくる。

パートナーがそれに反応して「ざわつき」をしているのが敏感に伝わって、自分まで一瞬でざわついてきた。
そうです、僕は共依存ですから。

パートナーは、僕たちが帰省して家にいないことや、一緒に暮らしている三男は正月に仕事と思うので予定が解らないから、次男が帰れるか?分からない旨の話を伝えた。

僕の頭の中でいろんな妄想が急激な速さでグルグルと駆け回っていた。

息子は、4年ほど前に家を出て一人で自活している。
その時に家の鍵を変えており、次男はカギを持っていない。
次男との物理的な距離を置いたと時から、僕の回復のスタートとなった。

今まで、自助グループ・勉強会などで共にいろんな事を教わってきた。
また、自分の生き方を見直すプログラムを行い現在も続けている。
依存症者の回復の仕方もそれぞれあると言う事と、基本的には彼らは「生き辛さ」と「孤独」などで苦しんでいることも学んだ。

最近ではあるが、次男より「自分の生き方が辛い事や自分が変わりたい」と言う事を、僕たちに話して相談できるような関係性になってきた。
しかし、実際に自分を変えようとして行動に移しているかはわからないし、薬物に対してどの様になっているかは分からない。

僕はとっさに感じていた。
次男を拒否して家に入れなければ、彼は孤独を感じて前に進めなくなるのでは?
三男は、次男に対して過去の出来事から恨みを持っいて、苦しめるのではないか?
これは、僕の妄想と共依存だ。

次男が、自立していて甘えや境界線が守れていたら、あえて孤独にさせなくても良いのではないかと、僕は思っている。
それが良いか?悪いか?は分からない。
迷った時は、一緒にプログラムをやっているパートナーと先行く仲間に相談する。

三男に、次男の事を聞いた。
「どっちでも良いよ!」と僕に返事が来た。
しかし、次の朝に三男がつぶやいている声が聞こえた。
「めんどくさいな!来なかったらいいのに!」
三男は、僕のことを気遣って言ったと思う。
三男の闇も深い。

次男は正月に来るか?どうか?は分かりませんが、4年前に比べたら家族全員がいい方向に向いていると感じている。
ゆっくりであるが、確実にいい方向に!

今年も色んな事がありました。
来年は、自助グループに繋がっている仲間、そうでない方も含め、依存症に苦しむ方々が良い年でありますように!

GENGEN


by familiesofaddicts | 2019-12-29 19:07 | Comments(0)