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知らないことがたくさんある。

昨年5月から始まった手話の入門講座が来月で終わります。
勉強を始める前はもっと簡単に習得できるんじゃないかと安易に考えていましたが、手話という新しい言語を習得するわけですからそうはいきません。
春からは基礎講座へと進み、まだまだ道のりは遥か、という感じですが、新しい手話を覚え、ろうの講師と手話で会話できることが増えていくのはほんとに楽しくて、めちゃくちゃ勉強することが楽しいのです。
学ぶことが楽しい、って人生で初めての経験です。
ろうの講師の方々が、とても明るく、面白く、表情豊かに教えてくださるので、時々ろうの方たちの日常生活での大変さを忘れてしまうことがあります。
先日、病院での対応を勉強する時間に、ろうの方々のご苦労を改めて知ることになりました。
ああ、そうか、そういう時には困るよね。
あっ、そんなこと気づかなかった。
と思うことばかりで、自身の配慮のなさを恥じ入るばかり。
そこから、日常でどのようなことに困っているかに話が及びました。
当事者でないとわからないことが、もっともっとあるんだろうな、と思いました。
だからこそ、こうやって毎年毎年新しい受講生を迎え、手話を楽しく学べるように尽力されているのだなあ。
そこから聴覚障害についての理解を広げていこうと尽力されているのだなあ。

入門講座が終了するにあたり来月に発表会があります。
私が住んでいる市の各区で手話講座が開かれているので、それぞれの講座ごとにこれまで学んだ手話を使って発表をするのです。
ある仲間が発表に向けての台本作りを引き受けてくれました。
週末にその仲間から、台本が出来上がったので見てほしいと連絡がありました。
すばらしい台本が出来上がっていました。
毎回講座が終わるのが夜の9時なので、普段は個人的にゆっくり話をする時間がありません。
この日はたっぷり時間があったので、打合せ後にいろんな話ができました。
驚くことに、彼女はすごい経歴の持ち主。けれども、講座の中ではそんなこと微塵も感じさせず、一生徒として勉強しています。
まずその姿勢に驚きましたが、さらに彼女は視覚障害者のサポートに尽力していることもわかりました。
それはもう言葉で表せないくらいすごく大変な努力を彼女はしているのだけれど、それが当たり前のことのようにさらりと言ってのける彼女の姿は輝いて見えました。
その多岐にわたるサポートの話を聞いて、世の中には目に見えないことで尽力している人がたくさんいることを知りました。
同時にこの年になっても知らないことがたくさんあるということにも気づきました。

とかく私は薬物依存症者の家族である、ということで自己嫌悪、自己憐憫に陥りがちです。
そして違法薬物使用は犯罪なので、ずっと恐れ、隠れていました。
誰かがなんとか今の状況を変えてくれないか、とずっと他力本願で生きてきました。
誰かが一生懸命変えようと頑張ってくれているのをただ見ているだけでいいのか?
それって、おかしいよね?
そう思うようになって、少しずつですが、こうやって発信するようになりました。
偶然か必然か、聴覚障害、視覚障害に関わる仲間たちから、彼らの取り組み、頑張りを知ることとなりました。
言葉にすると陳腐に聞こえるかもしれませんが、日々コツコツ行動し、行動し続けることが、なににもまさるということを改めて知りました。
誰かと繋がることが私の回復を促し、私の人生を豊かにしてくれるのだなあ。
繋がってくれた人たち、ありがとう。
そしてこれから繋がる人たち、よろしく!

 *NINA*




by familiesofaddicts | 2020-01-28 11:49 | Comments(0)