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タンポポの綿毛が風に乗って種子を運ぶように私たちの思いが​苦しんでいるあなたのもとへとどきますように。


by 関西薬物依存症家族の会

再起を願う

このところ薬物依存症の啓発のために

有名人がライブ配信などで

自らの経験を語っておられることに感服しています


自助グループや回復のプログラムに

繋がった行程を飾らない言葉で…

正直に自分のことを言えることが

回復の一歩だと聴いてはいましたが

まさに体現されているその姿に

平伏しました


メディアの前に立つことに

どれほどの勇気が必要か

一般人の私には想像もつきませんが

薬物依存症者やその家族には

その姿が誇らしくもあり

眩しく映ったに違いありません


社会では成功は尊ばれ
もてはやされる傾向にあります

失敗を許さない不寛容な風潮からも

伺えます

ましてや薬物事犯となると単なる失敗とはならない

人格否定までされます

依存症は病気だとWHOで認められているのに

反論するのは何故でしょう


回復できることを認めると

厳罰が与えにくくなると思うからでしょうか

そもそも回復などは願ってもいないということ?

判事席に座りたい方が多いのかもしれません


私もかつてはその席に座り
娘を変えようと懸命でしたが
後退りするばかりでした


この度の薬物依存症からの回復の

経験談は過去のことに苦笑しつつも

再起への希望が笑顔で語られていて

本当に晴れやかな気持ちになりました


ある依存症の回復施設では伝統芸能を通じて

老人ホームや地元の音楽フェスや

病院のお祭りに参加

地域のイベントへのお誘いもあるようです


地域に根付いた活動で地域社会の人達と

積極的に交流を図っています

依存症からの回復を支援する社会の人達の

理解と協力を得るために

地道な努力を続けているのですね


依存症は回復可能な病気であることを理解し

治療に繋げられる仕組み作りや

回復した人達が社会復帰するための居場所を

どのように提供できるかなどの

議論が進むことを願っています

Luna


by familiesofaddicts | 2020-03-05 22:58 | Comments(0)