一生懸命だけど、間違っていた!そして自助グループに!世界平和!
自助グループに繋がり、仲間の力を借りて依存症者の次男を家から出す事ができて自立させることができた。
ただ、別々に暮らしているだけで、次男の依存症の問題が解決した訳ではない。
次男と離れて暮らしていると、日々の暮らしの平安がこんなに幸せだと気付かされた。
自助グループの書籍に書いてある「狂気」とは、まさしく依存症者との暮らしの中で、感じていたことだとつくづく実感する。
次男と物理的な距離ができ、心の平安ができると思っていたが、そんな簡単なものではなかった。
ワーカホリックである私は、会社の不満・同僚の愚痴など噴出させて、人を裁きまくった。
遠い田舎に暮らす両親の介護・家督について、どうしょうもない不安と罪悪感。
依存症者の問題が少なくなると、私自身の生き方の問題がある事が感じ取れた。
次男が依存症になり、自助グループに繋がり、初めて自分が生き辛さを抱え込んでいることを知り、そして認めることができた。
依存症の問題がなかったら、ただの「文句言い、愚痴っぽい、おっちゃん」で終わっていただろう。
自分への自信のなさや劣等感、孤独感が今の僕を形成している事も知ることができた。
これが次男にに対する接し方も関わっていた。
次男の話を聞こうとしない、聞き出そうとしない。
「悔しくないのか!」と自分の価値観を押し付ける。
私は、自分の生き方を見直し、生き方を変えて行く12ステッププログラムを素直に受け入れ、毎日の生活で実践していった。
少しずつ少しずつであるが、確実に自分に変化が来た。
劣等感や孤独感は確実に薄らいでいる。
「私の人生上、今の自分が一番好きだ!」そう思えるようになった。
仲間にもアドバイスもでき、少し頼りにされることもある。
しかし、このコロナ禍の中、次男の自殺騒動があった。
他人の事では上手く言えるが、いざ自分の事になると、ざわついて頭の中がグリグリだ。
私はすぐに、仲間へ「HELP!のライン」
すぐに仲間は、私を助けてくれる。
本当に仲間には、言葉で表し尽くしれない感謝がある。
間違ってない対応ができるし、私の心の平安も取り戻せる。
次男は、中二から薬物をはじめ今年で28歳
警察沙汰には何度もなるが、まだ逮捕に至ることはなかった。
早く、「底つき」して欲しいと私は思っていた。
それが、回復につながる道筋だと思っていた。
しかし、自分の生き方が変わり、息子との関りも変わってくると、息子にも変化が現れた。
「鬱で気が狂って死んでしまえ!」と言っていた次男が、どうやって回復したの?
私は、「自助グループに繋がり仲間に助けてもらった。」そして、「次男の気持ちはわからないし、次男を助けるのは同じ経験を持つNAの仲間だよ!」と伝えた。
相談する相手が、「家族だけ」というのは、すべてが良くない事は身に染みて感じているし、経験上の話だ。
次男がつながるまでは、トントン拍子で繋がったわけではなく何だかんだあったが、NAミーティングに通っているようだ。
後日、次男からラインがあった。
ある施設の方と「ごはん行ってきた、その施設の方に次男は明るくなったな!」と言われたらしい。
共感しあえる同じ境遇の先ゆく仲間からの一言は違うらしい。
シンプルなラインの内容であったが、次男の気持ちがうかがえるように感じた。
自分の生き方をポジティブ方向に変えると、私のハイヤーパワーで周りの人に何らかの影響があるように思えた。
もちろん、その反対の負のパワーがあれば、負の影響も周りには与えている事は、身に染みている。
その後、次男はNAミーティングに通い続けているか?どうなっているか?知らない。
ただ私は、自分の人生を活き活きと生きようと思うだけだ。
それが、世界平和に繋がるような気がする。
しかし、それには「自助グループ」と、私を何時も支えてくれる「仲間」は絶対に必要で、繋がり続けなければすぐに過去に自分に戻ってしまう。
それだけ、私は弱いけれど、でも安心だと感じている。
GENGEN
by familiesofaddicts | 2020-11-19 08:36 | GENGEN | Comments(0)