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タンポポの綿毛が風に乗って種子を運ぶように私たちの思いが​苦しんでいるあなたのもとへとどきますように。


by 関西薬物依存症家族の会

100年分のクリスマスプレゼント

息抜きにコーヒーを買いに行く道すがら、そういえばもうすぐクリスマス。
息子たちにちっちゃなプレゼントでも送ろうか、と思いながらカフェに足を踏み入れたら、偶然とあるショップの店長をしている友人にばったり出会った。
おお、久しぶり。ちょうどよかった、息子たちへのプレゼントを買いにいくわ、とその足で友人と一緒にショップに向かった。
プレゼント選びもそこそこに、友人とたわいもない話しで盛り上がりかれこれ一時間。
そろそろ、仕事に戻らなきゃ。じゃあ、またね、と手を振りかけた私を友人が引き留めた。
それはそうと、プレゼントはどうする?と言われて、友人のセレクトでプレゼントを無事手に入れた。

そういえば、自助グループの仲間たち以外の友人とこんな風に話すのは久しぶりだ。
コロナの影響で、LINEや電話で話すことが多くなり、直接会って所謂むだ話しをすることがいつの間にかほとんどなくなってしまった。
なんだかそれが当たり前になってしまっていたけれど、こうして久しぶりに会って話をするとやっぱり会って話すっていいなあ、心が喜ぶなあと思った。

自助グループの仲間たちは、安心して話せる、そしてお互い助けたり、助けられたりのかけがえなない人たちだ。
仲間には正直に話せる、心を開くことができる。
仲間たちさえいれば、仲間たちの中にいれば、私は心地よく生きていける。
自助グループに通い始めた頃、本当のことを話せない友人や知人はいらないや、とばかりにどんどんその人たちと疎遠になっていった。
しばらくすると、それはそれでいびつだなと気づいた。

かつて私は0か100の人だった。
なんでもかんでも人に話すことが、心を開くことじゃない。
適度な距離感、ソーシャルディスタンスは、コロナ感染予防のためだけじゃなく人との関わりにおいても必要なこと。
めちゃくちゃな距離感で、家族や友人たちと関わってきたことに今さらながら気づく。

息子たちから私へのクリスマスプレゼントはたぶん届かない、残念ながら。
けれども、自助グループの仲間と12ステッププログラムを息子たちによって与えらえたから、もう100年分くらいのクリスマスプレゼントをもらったと思う。

ありがとう。

  *NINA*





by familiesofaddicts | 2020-12-08 11:55 | NINA | Comments(0)