「家に居場所がないねん…」こんなに大切に思ってるのに?
2021年 03月 26日
次男は高校に入学した頃から
様子がおかしくなっていった。
何かにとても悩み苦しんでいるようで、
明るくてよく笑う性格は影をひそめるようになった。
夜遊びをするようになり、
学校も休みがちになって知らない友達が増えていった。
私は何とかしてあげたい一心で必死になっていたけれど、
次男の心は離れていった。
「家に居場所がないねん…」
ポツリと言った言葉の意味が、
その時の私には理解出来なかった。
こんなに大切に思ってるのに?
あなたの為にこんなに必死なのに?
と思っていた。
そして高校を卒業する頃に薬物を使っている事を知った。
悲しみ、不安、絶望感で一杯だったけれど、
違法な事を誰かに打ち明けるなんて怖かった。
誰にも相談出来ずに一人で抱え込み、
孤立し、友達とも疎遠になっていった。
何とかしてあげなくちゃという気持ちは
ますます強くなっていった。
説得、懇願、コントロール、
息子の事だけに目を向けていた。
薬物依存症という病気だと知り、
自助グループに繋がったのはそれから3年後だった。
今、同じ問題を抱える仲間に出会えて、
私は私の居場所を見つけた。
そこにはいつも優しい笑顔と温かい空気、
そして希望がある。
息子の問題は息子に返す事。
私に出来るのは自分自身を変えていく事。
学んでいることは沢山あって、
まだ繋がっていない同じ問題を抱える仲間に
伝えたいことも沢山あるけれど、言葉にするって難しい。
自分と向き合いながら、
少しずつ伝えていきたい。
大丈夫、一人じゃないよ。
macaron
by familiesofaddicts
| 2021-03-26 00:03
| macaron
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