突然の出来事
2021年 04月 24日
突然の出来事
今から約3年前、
息子の薬物(大麻、LSD等)の使用を知りました。
その日から我が家の生活が一変しました。
息子はその時すでに薬物依存症になっていて、
薬物の影響によるものと思われる精神病も同時に発症していました。
3日後、精神病院へ入院させました。
入院するときの書類に、
色々と書きこみをしないといけなくて、
その中に入院することとなった原因を書く欄がありました。
そこへ「大麻、LSD、覚せい剤の使用」と書いたとき、
自分の書いた字がなにか嘘のように見えました。
しかしこれは夢ではなく、現実だと。
涙があふれて止まりませんでした。
机を挟んで向こう側にいる、
お医者さんや看護師さんが私達を憐れんでいるように思え、
情けなくも感じました。
その後、もう一度精神病院に入院、
回復施設に6か月入所しましたが自分から退所をし、
そのあと逮捕されて少年院に1年半入りました。
今現在はまた回復施設に入所しています。
この3年の間に私がしたことは、
回復施設の家族会に参加して家族の自助グループを知りました。
そして参加して今も通い続けています。
息子が「依存症」とういう「病気」にかかっていること。
そして家族である私たちは「共依存」という状態になっていること。
なにより、「依存症」は私には治すことができないということ。
そういったことを、理解していきました。
今も学び続けています。
今はあの頃のような絶望的な考えを捨てて、
前向きに様々な出来事に向き合っています。
困ったときには、
自助グループの方々に相談したりできることを
心の支えに日々を過ごしています。
今、どうしようのない状況だと感じ、
依存症の家族のことで苦しんでいる方が少し勇気を出して「相談する」という扉を開け、
同じ経験をしている家族と出会ってくれることを願っています。
すずめ