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タンポポの綿毛が風に乗って種子を運ぶように私たちの思いが​苦しんでいるあなたのもとへとどきますように。


by 関西薬物依存症家族の会

罪悪感と後悔

息子が、依存症になったのは

自分のせいだ、育て方が悪かった。

親としての罪悪感と後悔が

頭の中で渦巻いていた。


依存症になったのは、愛情の不足ではないことが

書物には記されているが、そうだと思う。

自分なりに、愛情を注いでいたという実感がある。

しかし、それで後悔が消えることは無い。


テレビドラマや、映画の1シーンで

親子のやり取りが出てきた時に

「そうだよな~!」と思う事がある。


自分が子供の時に感じていたこと

思っていたことは、とっくに忘れていた。

自分の父親と同じようなことを

多少の違いはあっても、していた事を思い出す。

そして、頭の中の罪悪感と後悔は

さらにグルグルになってくる。


私は、自助グループで12ステップを知り

スポンサーシップを進めてゆく中で

自分の過去の出来事を見直すことを行った。


いやな記憶・辛い記憶

忘れてしまいたい記憶

墓場まで隠したい記憶もある。

しんどい作業だ。


しかしそれを行うことで、

なぜ?自分の欠点や特定の行為・行動に反応して

心が辛くなるのかを見つめ直し

その原因である本質を知った。

私の欠点は、息子達にも影響していた。


私は、自分が子供時代の感情に戻れることで

息子たちの目線を感じることが出来たと思う。

それでも、罪悪感と後悔が無くなることはない。


自助グループの仲間との関係はとても特殊だ。

仲間からの信頼感・愛情を感じることで

自分を少しずつ愛することが出来る。


息子に対して愛情はあった。

一緒に暮らしていく中で、「死んでくれ!」と思っていた事も有る。

まだ依存症になる前の、

息子に対する愛情が気持ちが

わだかまりもなく、戻っている訳ではない。


私が回復し、自分の生き方を変えることで

息子達の生き方も少しずつ変わって来た。

家族以外の相談相手とつながり

そして回復に繋がっている。


息子の回復や生き生きしている事を感じることで

自分の罪悪感は少し和らいだように思える。


過去の出来事を変えることは出来ない。

しかし、今をイキイキと生きることで

過去に対する感情を変えることが出来ると思う。



GENGEN


by familiesofaddicts | 2021-05-06 12:23 | GENGEN | Comments(0)