愛犬

愛犬

息子の依存性が深刻になって入院していた時、

老犬になった愛犬もまた具合が悪くなっていた。

愛犬は目が離せない状態が続き、

看病しながら息子の病院に通う日々が続いた。

息子達と共に成長し、

旅行にもいつも一緒に連れて行った大切な家族。

お別れの時が近づいているのはわかっていたけれど、

入院中の息子に本当の事は言えなかった。

私の心配をよそに退院した息子は、

少し持ち直した愛犬を抱きしめる事が出来た。

そして、

家族全員に看取られて愛犬は旅立っていった。

私達と家族になってくれてありがとう…大好きだよ。

精一杯生きてくれた愛犬に感謝の気持ちでいっぱいだった。

それから家族相談、

カウンセリング、

そして自助グループへと通い続けた。

行動に移す事ができたのは、

あの時、天国へ旅立った愛犬のおかげかなと思っている。

今、自助グループで沢山の仲間と出会い、

私は私のペースで少しずつ回復している。

macaron