鳥の羽根
当時、息子の薬物使用、依存症が受け入れられず、
毎日が心配と不安の中での日々でした。
ある朝、バイク通勤の途中にふと目につくものが。
少し見上げると、
キラキラと光るものが落ちてきました。
バイクを止めて、
その落ちたと思う場所に目をやると、
鳥の羽根が落ちていました。
私はそれを拾い上げ、カバンに入れました。
仕事場につき、
その羽根を見てみると、
3cmほどの小さな羽根でした。
ただの偶然。
でも、その時の私には誰かが空から応援してくれている、
そんな気がしたのです。
ほんの少し希望が湧き、
悲観にくれて泣いているばかりではいけないと。
思い切って回復施設の家族会に相談しようと決めました。
家族会が開かれている会議室の
ドアを開けるのは怖かったですが、
帰りには来て良かった。
と心から思いました。
こんなにも、同じような人がいるのだと安心しましたし、
自助グループのことも教えてもらいました。
ほんの少しの希望が、
大きな希望へと変わり始めました。
すずめ
by familiesofaddicts | 2021-06-12 00:01 | すずめ | Comments(0)