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タンポポの綿毛が風に乗って種子を運ぶように私たちの思いが​苦しんでいるあなたのもとへとどきますように。


by 関西薬物依存症家族の会

自己れんびん

自助グループに通うまでの私はいつも自分の本当の気持ちは他の人には伝わらない。

本当の自分をわかってくれる人はいないと思っていました。


自分がどれ程傷ついているか?

自分がどれ程我慢しているか?

自分がどれ程頑張っているか?


ある程度はわかってくれても、

私の気持ちの全部は伝わらない、

伝わるわけはない。と思っていました。


それは違うということがわかりました。

それまでは、私が相手に伝えようとしていなかったのです。


分かってくれないと相手を決めつけ、

自分自身で悲しみを作りだし、

その感情に浸っていたのだと気づきました。


それを自己れんびんというのだと仲間に教えられました。

息子の薬物の問題で自助グループのミーティングに参加して、

今の自分が持っている感情を話すと静かに耳を傾けて皆が聞いてくれます。


私の気持ちを共感しようとして聞いてくれているのを感じるうちに、

私も他の方の話を同じように耳を傾けるようになりました。

そういう経験の中で私は自己れんびんに浸ることは少なくなりました。

今では薬物依存症という重い病気になった息子を受け入れ、

適切な対応を心がけています。


以前のように、こんな息子を持った私の人生は最悪だと考えることもなく、

そのことがきっかけで自分自身を見つめ直すことができたのかもしれないと思えるようになりました。

すずめ


by familiesofaddicts | 2021-11-21 08:19 | すずめ | Comments(0)