関西薬物依存症家族の会のブログ
2022年 01月 01日
「オヤジ、取越し苦労やったかもなぁ(笑)」
と、寒風が吹き荒れる空に向かって
軽~く、ツイートしてみた。
昨年30日‥、
遠く離れた南の島から
薬物依存症者の息子が帰ってきた。
一昨年に逝去した父の葬儀には参列せず。
コロナが急速に列島を覆い始めていたので、
1型糖尿病に罹患している息子には遠慮してもらった‥、
だから‥、三年ぶりかなぁ。
息子は、帰って来て直ぐに私の実家へ
納骨をせず仏壇に置いている父の遺骨とご対面。
何を語り掛けたのだろうか‥?
何年前やったかなぁ‥。
父が、私にリーフレットを見せて、ポツリ
「墓はつくらんと、ここに納骨してくれ」
永代供養 後継ぎの心配なし
と書かれた文字から視線を父の顔へ移すと‥、
「墓守してもらうのに気が引ける」
と、重ねてくる父の言葉。
私が生きている間は大丈夫やけど‥、
手放して遠い地で先行きがまったく見えない
依存症者の息子には、確かに墓守は無理やろなぁ。
との攻防があり、墓はなし。
で、永代供養は保留中。
真っ赤なスニーカーで毎日、元気に散歩する
少々ファンキーな母が曰く
「私の骨は海に撒いて」とのこと。
で‥、
「爺ちゃんの骨も海に撒いたら‥?」
と、勝手に親父の生前の懇願を無残にも完璧スルー。
天晴れ!の一語。
海底に沈む前に‥、
薬物依存症の息子と再会できた遺骨の父。
これも頑張って回復へ向かってる息子のおかげ。
今年も心新たに‥、
息子の回復の邪魔をしないよう‥、
仲間と繋がり続け同じ方向へ一緒に生きて行こう。
深謝
Pon & Cotsu
追記
新春のお慶びを申し上げます。
一人で苦しんでいる未だ見ぬ仲間へ
少しでも私たちの経験を拡散できるよう
今年からブログランキングに参加しました。
宜しくお願い致します。
