関西薬物依存症家族の会のブログ
2022年 04月 23日


わたしは、映画を観ることを
凄く好む。
わたしは、本を読むことを
とても味わう。
わたしは、音楽を聴くことを
少したしなむ。
しかし‥、
映画のタイトルやストーリーを
記憶に刻むのが苦手。
本の作者の名前や題名を
確認せずに購入。
共鳴しているはずの旋律や詩を
自ら口ずさむことはない。
なぜだかは‥、
わからない。
わたしは、映像を創ることを
生業としている。
だからなのか‥?
それだからなのか‥?
映画であれ‥、
書籍であれ‥、
音楽であれ‥、
その時の機微に触れた瞬間だけが、
一枚の写真として心にアーカイブされる。
例えば‥、
絶望感と喪失感で
今日が苦しく、未来を儚み訪れた
自助グループの扉の向こうに広がる微笑み。
自助グループに繋がり
初めてのコンベンションへ出かけた際に
最寄りの駅で涼やかな音色を奏でていた風鈴。
息子の回復を願い
自らの回復への第一歩を踏み出すために
訪れた公園で咲き誇っていた薔薇。
それら、いちまい一枚から‥、
鼓動や風、陽光までが蘇る。
先日‥、
海岸の公園を歩いていると
不規則に黄色と白色が、ヒラヒラと舞っていた。
ちいさくけなげな蝶々。
その緩やかで奔放な舞の背景に、
さらに黄色と白色の借景が広がっていた。
黄色は、地に広く根付き咲いているタンポポ。
白色は、咲き終え一段と背を高くし風を待つ綿毛。
この光景は‥、
生涯の一枚としてココロに保存。
今、制作中の‥、
関西薬物依存症家族の会のリーフレット。
そのキービジュアルが‥、
タンポポの「綿毛」
仲間が考案した名コピーと
保存された一枚が、見事にシンクロナイズ。
願わくば‥、
綿毛が、優しい息吹で運ばれて、
薬物問題で苦しんでいるあなたへ届きますように。
追記
リーフレットに使用された写真と
キャッチコピーを一枚にしました。
われわれ家族会の願いをあらわしています。
Pon & Cotsu

