回復途上
薬物依存性という病気に完治はないけれど回復は出来る。
息子が薬物依存性だとわかって、私が親として何とかしなくてはと、治す方法を探し続けた。
そして知った依存性からの回復という言葉。
依存性は孤独の病とも言われていて、回復には仲間との繋がりが必要で、仲間の中で回復していく。
そのために回復施設や自助グループがある。
息子は今、自助グループには通っていないし、薬物を使わない生活をしているのかどうかもわからない。
私は自助グループに通ってほしい、回復している仲間と繋がっていてほしいと願い、それこそが回復するという事だと思っていたので、息子の状況を案じていた。
先日、回復施設の方との会話の中で息子を「回復途上にある息子さん」と言われた。
その言葉にハッとした。
私は息子を回復途上にあると思っていなかった。
回復の形みたいなのを勝手に決めてしまっていて、これまでの息子なりの努力や成長を認めていなかったと気づかせてもらった。
もちろん回復し続ける為に自助グループや回復施設、仲間との繋がりはとても大切だけれど、一人ひとり回復の形やペースは違って当たり前なのに、「こうあるべき」と…。
こうして少しずつ学ばせてもらったり、新たな気づきをもらったりしながら落ち着いて生活できている今に、感謝しよう。
息子は息子のペースで回復していくと信じて、私は自助グループで新しい生き方を学びながら、今日一日を大切にしよう。
家族の薬物の問題で悩んでおられませんか?
家族会でお待ちしています。
macaron

by familiesofaddicts | 2022-07-01 07:22 | macaron | Comments(0)