関西薬物依存症家族の会のブログ 「恩送り」
2022年 07月 09日
次回の家族相談会は7月17日です
「今日、グラウンドにいてはりますか?」
一週間前に引退した元野球小僧から電話がかかってきた。
そして今、ノックやバッティングピッチャーを買って出て
後輩たちと一緒に楽しそうに汗をながしている。
そのシーンを眺めていると、十年前に
私が彼にノックをし、全力投球で勝負していた頃が蘇ってきた。
彼が、私の孫を相手に「恩送り」をしている姿が、
何とも言えないココロのホコホコ感を醸成してくれている。
そう。十年前の暑い夏。
重い足を引きずり自助グループに繋がった。
当時は、何を食べても味などせず‥、
ただただ、生きて行くために食物を体に流し込んでいた。
人前では、繕った笑顔でやり過ごし‥、
力感が失せた瞳は虚空を彷徨っていた。
薬物依存症の子供を作り上げた親なのだから
幸福になることなどは許されず‥、
重い十字架を背負い生きて行かなければと。
彼とグラウンドで時を共有していた頃‥、
実は、地獄のような日々を送っていた。
練習中も試合中も頭の中は息子とことで支配され‥、
まだ、なにも起こってもいないことに心がザワついていた。
でも…、
自助グループの仲間にすがりつき、
救けてもらい少しずつユルリと回復していった。
「真っ黒から真っ白に次々とひっくり返していくように‥」
ほんと、その通り。すずめさんのブログに得心。
黒色が白色に変化し、
モノクロームの世界が鮮やかに色づき、
ごく自然に笑い声を発し、生き方が楽になった。
今年で自助グループに辿り着いて11回目の夏。
今苦しみの渦中にいる新しい仲間に
そろそろ、恩送りをと思えるようになった。
家族相談会でお待ちしています。
Pon & Cotsu
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by familiesofaddicts
| 2022-07-09 11:48
| Pon & Cotsu
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