関西薬物依存症家族の会のブログ ペラ一枚からの‥
2022年 08月 28日
「必ず内容物をご確認ください」ふむ‥!
なんなんやろ?
ダイニングテーブルに置かれた封書。
〇〇生命からの大切なお知らせ
【 親 展 】【 需 要】と記された表紙。
普段なら販促のダイレクトメールと判断し、
開封することなく古新聞と一緒に破棄するのだが‥。
あまりにも広告宣伝の類にしては薄っぺらく、軽量。
セールやマーケティングの熱量が感じられない
「お知らせ」に興味が引かれ‥。
いつもなら引き裂くように封を切るのに、
鋏を使い、いつになく丁寧に開封。
そして、取り出したA4一枚の無機質な紙面に視線を送ると‥。
ご契約お引受けの見合わせについて
とのリード文を受け‥、
拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
このたびは弊社の生命保険にお申込みいただき
誠にありがとうございました。
お客様のご加入の可否について慎重に検討いたしましたが、
誠に残念ながら‥、ウンヌンカンヌン 敬具
A4ペラ一枚の軽ーい慇懃無礼な回答の中に‥、
わたしの命の軽量さが見事なまでに凝縮されている思った。
まぁ、ひがみ、そねみ、やっかみ、の感情なんやけど‥笑
五年経過し再発してなければ、
がん保険等に入れると聞いてたんやけどなぁ‥。
CMで有名な保険相談所に確認もしてたんやけどなぁ。笑
「まぁ、しゃーないわ。別を探しまひょ!」
たかだか一社、ひとつの商品にアウト!
と宣告されたけど、それに関しては、あんまり気にはならへん。
そんなもんやろなぁ、と。
ただ、凹むのは‥、
俺って、やっぱりポンコツなんやと痛感させられる
自尊心の崩壊? 自己肯定感の壊滅!?
悪性腫瘍が見つかり手術した五年前の夏。
そして、その年の木枯らしが吹き始めた頃に
イチョウ並木が有名な通りを歩いている時に遭遇した献血所。
今不足している血液型が私の血と合致。
意気揚々と献血へ。
30分後、自動問診を通過するもラスボス?
最後のドクターとの対話で‥、
「今回は、献血はご遠慮ください。また、五年後に‥」
と、女医のクールな判決。
「しみじみと、オレ、なんの役にも立たへんがなぁ‥」
と、チーン。
財布の中には昔から黄色のドナーカードを忍ばせていた。
脳死の際は、五臓六腑、角膜等のすべてを提供します!
その願いは、もろくも五年前の献血チャレンジで雲散霧消。
喪失感と無力を痛感したのを、今回のA4ペラ一枚で山口百恵。
すなわち、「プレイバック」古!!
でも、ポンコツは、ぽんこつなりに‥、
薬物依存症で苦しんでいる仲間達のココロへ
なにか伝えることがでけへんのかな?
ねたみ、そねみという利己的な感情を利他的に変換し、
経験と言う財産をうまく分かち合えればええのになぁ‥。
と、改めて感じ得たペラ1枚でした。
この感情の発露に、深謝やなぁ。
相談会で、お会いできれば嬉しいです。
Pon & Cotsu