仕事帰り
昨日は仕事で遠方へ出かけ、電車で帰って来ました。最寄りの駅に私の乗る電車が止まりかけたころ、ドアの前に立っていた私は、ホームに立っている親子に気が付きました。
30歳くらいのお母さんと4歳くらいの男の子。お母さんと手を繋ぎ、私の乗る電車の到着を待っていたようでした。電車のドアが開くと、「パパ〜!」と言って、私と同じようにドアの前に立っていた隣りの男性、お父さんに飛びつきました。
私の息子が生まれた日は
とても寒い日でした。
難産で、長い時間がかかり、息子は生まれてきました。
数日遅れて退院する息子を、夫と二人で迎えに行き、3,000グラムほどの息子を抱きかかえました。
私の腕の中で無防備に眠っている赤ちゃんはずっしりと重くて、「私たちの命に変えても、この小さな命を守らなければ」と思ったのが昨日のようです。
駅のホームの男の子が少し、幼い頃の息子に似ていて、そんなことを思い出していました。
あんな頃もあったよな、と。
息子の薬物の問題がわかった頃は、幼い子供連れの家族を見かけると、それだけでも涙が出そうになりました。
今はもう、そんな気持ちになることはありませんが、昨日は、微笑ましいその家族に、懐かしさとほんわかした気分をもらって、帰りました。
すずめ

by familiesofaddicts | 2022-11-08 12:44 | すずめ | Comments(0)