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タンポポの綿毛が風に乗って種子を運ぶように私たちの思いが​苦しんでいるあなたのもとへとどきますように。


by 関西薬物依存症家族の会

よくやった、あん時のわたし!

「家族は理想を押し付けるのではなく
理想を語り合うんだよ」
   ーーある家族会で聞いた言葉

私自身そんな家庭じゃなかった
父も母も健全ではあったけれど、語り合うという
環境ではなかった。

そもそも無口な父親は
山仕事から帰ってご飯を食べてテレビを見て 
こたつで横になって
そのうちうたた寝をしている
そんな姿しか思い出せない。
怒られた記憶もない、
そんな変哲の片鱗もない原家族の中から
どうしてわたしのような奇妙な子が育ったのでしょう

息子が覚醒剤を使っていると判ってから
(正確にはもう少し前から)
わたしの変哲の片鱗が捲れ上がり龍となって
暴れ出しました
そんな私を見かねて夫は解離性障害の文献を読み
当時アルコール依存症の分野で活躍していた
精神内科クリニックの先生の受診に付き添ってくれました。
さまざまな症状を伝えた後
先生は
「解離性障害というより、ヒステリーでしょう。許容範囲が超えた時点で感情のコントロールができなくなるという、、」
「治療というより、ご主人が奥さんの行くところ(自助グループ)などに付き合って寄り添う時間をもつことがいいかと、、」
そう言われた時、
私の心にポッ!と灯りが燈った感覚がありました。

夫は先生に言われた通り
一度だけ自助グループに付き添ってくれました、
すごい経験をした人たち(薬物依存症者との関係で)
がいるんやなー
と感心して帰ったのを思い出します。
今思えば夫もずいぶん寄り添ってくれていたんだなー

あれからずいぶん年月が経ちましたが
私は自助グループに通い続け、居場所を見つけ
息子の問題で走り回っていたはずが
自分の問題の片鱗に気づかせてもらい
私の暴れる龍を閉じ込める檻を探すのではなく
放し飼いできる関係にまで持ち越せたのは
出会えた仲間たちやプログラム
と、
よくやったあん時の私!
ですよね

     トネリ子🌿

        
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by familiesofaddicts | 2022-11-16 07:30 | トネリ子 | Comments(0)