大きな木
2022年 12月 13日
🔔12月18日は家族相談会です🔔
自宅の近くで建物を解体している場所があります。
もう何十年もそこにあった建物が、重機で壊されていっていました。
その建物の前の道は、子供の時からもう何十年も通っていて、通学、出勤と日頃からしょっちゅう通っています。小学生の頃は同級生が住んでいて、何度も遊びにも行きました。
先日もいつものように、その道を出勤途中に通りました。
すっかり建物は壊され、コンクリートの塊がゴロゴロするだけになっていました。
建物がなくなり、目に入ってきたもの。それは、大きな木でした。樹齢で言うと、10年20年ではなく、もっと何十年もの木だと思います。
私は、その木の大きさというよりも、子供の時から何十年も前を通っていて、その木の存在を知らなかったということに、驚きました。もしかすると、私が生まれる前から、その木はそこにあったのかもしれません。
昔からあったその木と、私は今日、出会ったんだと考えると変な感じがしました。
その木を眺めていると、まるで
「知らなかったのは、あなたの方ですよ」言われているようです。
私は人生の折り返し地点くらいの年齢ですが、息子が依存症という病気や問題が起こるまでは、結構いろんな事を知っているような気になっていました。
しかし、そうではなく、私が知っていると思っている事なんて、ほんの一部なんだということを知りました。
息子の事がきっかけで、たくさんの家族の方と出会い、依存症の事を学ぶうちに、世の中は、知らない事や、わからない事だらけだと気がつきました。
今与えられているものは、全体のほんの一部だと思うと、
こうして出会えた人たちや出来事は、私の人生にとってかけがえのないものであり、
この先の未来のことがわからなくても大丈夫なのだと思えます。
だからこそ「今日一日」
すずめ