2023年 01月 03日
紅白歌合戦
息子は今、精神病院に入院中です。どんなお正月を迎えているのだろう?と、少し気にはなりますが、これもまた、彼の人生だと思っています。
大晦日の紅白歌合戦を見ていて思いました。
数年前に、息子の問題が始まって、私の人生が真っ暗なものになった気がしました。
そして、私のせいでこんな事になっしまったという罪悪感から、音楽を聴くことや、大好きなお笑い番組を見ることすら、罪悪感を持ち、全てやめてしまいました。スマホに集めていたお気に入りの音楽も全部消しました。
そんなことを思う必要なんてなかったと、今になればわかりますが、当時はそうすることで、心のバランスをとっていたのかもしれません。
家族会や自助グループに通い始めた頃に聞いた話しで、
「家族が元気になる事が大切です。そうでないと、当事者が、回復に向かうチャンスを見逃してしまうかもしれません」
うちの場合は、
息子がコンビニで万引きをした、無賃乗車をして警察で保護されている。
そんな連絡が来て、
いつ迎えにいくか?
本人を連れてコンビニへ謝りに行かなくてはと、
そんな日々起こる出来事の、「火消し」に必死で、自分の健康を気にかけることも出来ず、逆に私が何かの病気になれば、息子も気づいて心を入れ替えてくれるかもしれない。とも思っていました。
起こった出来事の対応ばかりに気を取られていると、次に繋がる行動に目が向かないような気がします。
私は同じ家族の方に話しを聞いてもらうことで、その時間だけでも心が落ち着き、頭の中が冷静になれました。そして家に帰ると、少し息子への見方が変わりました。
「このまま、こういう尻拭いをしていてたらアカンよな、息子の為になれへんよな…」と、それまでも心の隅の方にあった考え方に焦点があうようになってきました。
少しずつ、息子の問題から私たちが手を放していくようにもなれました。
それぞれの家族の形や、当事者の年齢やタイプによって対応は違うのかもしれません。
どういう対応をするか、
しないか。
とても難しいことではありますが、いろんな家族の方と出会い、話し合うことで、多くの困難を乗り越えてきました。
すぐには解決しないかもしれませんが、私たちは皆で支え合い、より良い方法を考えています。
そして、笑顔で家族の方を迎えます。
すずめ
