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タンポポの綿毛が風に乗って種子を運ぶように私たちの思いが​苦しんでいるあなたのもとへとどきますように。


by 関西薬物依存症家族の会

寄り添う

新しい年を迎えて、久しぶりに実家の両親と食卓を囲みました。

もともとおしゃべりな両親との話は尽きず、おせちを食べている間もずっと喋りっぱなしでした。
両親は家を出た息子のことをとても可愛がってくれていたので、息子のことが気にならないわけではなく、心配してもいるでしょう。
それでも、息子のことに触れることはありませんでした。


両親に息子のことをいろいろ話していたのは非行が始まるまでのこと。
家出をしたり、捕まったり、深刻な問題が起きてくると、心配をかけるのが嫌で話せなくなりました。

そうして、実際のところはどうだかわからなくても、折を見て元気にしてるよ、と伝えるだけになりました。

両親はそれ以上のことは聞いてきません。

自分たちの気持ちは置いておいて、私の気持ちを察したうえでのことだと感じています。


息子の薬物問題で知り合った仲間も、同じように、私の気持ちを察してくれていると思うことがよくあります。

ちょうどいいタイミングで声をかけてくれるし、躊躇している私の背中を押してもくれます。

私のことを見ていてくれている、考えていてくれている、と感じます。
寄り添うって、こういうことなんだな、と思います。

悲しいかな、私は息子に同じようにすることができませんでした。

自分の心配や不安を優先して、息子に根掘り葉掘り聞くこともしばしば。

息子のタイミングではなく、私のタイミングで接していることが多かった。
息子はしんどかっただろうと思います。

離れて暮らす息子に聞きたいこと、知りたいことは山のようにあります。
でも息子は息子。私は私。

今では私がそれを無理に知ろうとすることが、息子に寄り添うことではないように思っています。


nop


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by familiesofaddicts | 2023-01-10 20:03 | nop | Comments(0)