あなたはあなた 私は私
2023年 01月 14日
年末に帰省していた娘と孫を大晦日に見送り、夫と2人で迎えた元日のささやかな祝い膳を終えた頃、スマホに通知が来た。
10年以上会っていない依存症の息子のお嫁さんからだ。
一瞬ドキっとしてしまう。
何か良くない知らせかもしれないという先取り不安が私を襲う。
去年の元日にも新年の挨拶のメールが届き、お互いに何の連絡もせずに一年が過ぎていた。
少し躊躇の時間を置いてスマホを開くと、
二人共お正月から仕事ですが元気にしていますと綴られたお嫁さんからの新年の挨拶だった。
彼女の気遣いに感謝しながらこちらも元気ですと返信した。
この一年、息子の事を忘れていた訳ではないし、忘れるどころか彼を思わない日はなかった。
息子と全く会っていないこの十数年、それは変わりない。
気になりながらこちらから連絡しないのは、苦しんだ末に手放した息子とは境界線を持たなければならないと自助グループのミーティングで学んたから。
でも、正直言うとそれだけではない。
私から連絡して、何か良くない問題があると知るのが怖いからだ。
問題が起これば何かしらの連絡は来るだろうと思っているから、元日のメールを知らせる文字にも一瞬戸惑う。
これはもう、この先も変わらないだろうと思っている。
けれど、私には自分のこんな気持ちを正直に話す場所があり、黙って耳を傾けてくれる仲間がいる。その安心感は何にも代え難い。
仲間との繋がりに勝る物は何処にもないし本当に感謝しかない。
つい先日息子は誕生日を迎え39歳になった。
親が誕生祝いをする年齢でもなく、まして長い間会ってもいない息子に直接伝える事はないけれど、心の中でそっと呟く。
「あなたはあなたの人生を そして私は私の人生を頑張って生きていくよ」と。
Jasmine
🍀明日は家族相談会です。
同じ苦しみを経験した私達がお待ちしています。
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by familiesofaddicts
| 2023-01-14 20:58
| jasmine
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