安心な場所
2023年 02月 10日
息子が薬物を使っていると知ったのは、7年前になる。
最初は、もうやめるからという息子の言葉を信じていたし、薬物に関する知識も持ち合わせていなかった。
それから数年後に薬物依存症と診断され、妄想、幻聴から精神科に入院する事になるなんて、全く想像もしていなかった。
あの頃の息子の事を思い出すと、今でも胸がギュッと締め付けられるような気がする。
でもあの経験があったから、家族のための自助グループを知る事ができた。
会費も予約も必要はなく、名前さえも匿名で、その時に集まったメンバーで分かち合いをする。
話すことで、心が落ち着いて気持ちが軽くなる。
聞くことで、共感したり、希望をもらったり、力が湧いてくる。
そこはいつも、穏やかで優しい微笑みと安心感に包まれている。
何を話しても心配はなく、世間から孤立していると感じて小さくなっていた心が、少し解放されたように感じる。
同じ問題を抱えた仲間の存在はとても心強くて、自分らしくいられる。
息子の事は手放して、ただ信じて見守るだけでいい。
もう、自ら巻き込まれて自分を見失うような事はしなくていい。
この先、何があってもなんとかなると、仲間のおかげで心からそう思える。
macaron
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by familiesofaddicts
| 2023-02-10 05:30
| macaron
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