愛情と優しさの意味
2023年 03月 02日
息子の薬物使用を知った時、何とかしてここで止めなければと思い
勉強会や家族会などに必死に出向いた。
そこで教えられることは
「愛情をもって手を放すこと」
この言葉を聞いても理解できなかった。
「手を放すこと」と言うのは、見捨てる事のようで
理解すると言うより、受け入れることができなかった。
親の愛情で何とか息子の薬物使用を止めさせることが出来るかと
言う思いで通っていたからである。
しかし、「愛情で何とかしなければ」と言う言葉の裏には
親目線からの歪んだ病的な感情を持っていた。
当時、愛情は「優しさ」と同意語だと思っていた。
私の優しさとは、息子が困っていたら
代わりに謝罪したり、バイト先に送って行ったりする。
お金を工面する。ご飯を食べさせる。
当時は気付くことはなかったが
自分の価値観で考えていた愛情と優しさで、息子が引き起こす問題を
親が解決することで自分の感情が平穏になるためにやっていたと思う。
そして息子は、家族にしか相談や頼る事が出来なくなり
その結果、自分の責任を持てなくなってしまい
家族と言う小さなコミュニティーの中でしか生きられず
息子の生きる力を削いでいたのだった。
たしかに、引き起こす問題は
息子が家族以外に相談することは中々しずらい事であった。
しかし、私は親兄弟にも言えない事を薬物依存症の問題を抱えている言うだけの
本名も知らない”あかの他人”の仲間に相談している。
今だったら分かる。
親の愛情とは、息子が自分の力で生きて行ける様にすること
しかし、頭で理解できてもやり方が分からない!
今までのやり方を変えることは、シンドイ!
一人なら出来なかったが、仲間と一緒なら出来た。
家族である私も、小さなコミュニティーの中でグリグリしていた。
沢山の仲間の経験や愛情の中で私は少しずつではあるが
変える事が出来ました。
私には、ミーティングと仲間が必要です。
GENGEN