東日本大震災から12年 私の12年
2023年 03月 09日
この時期になると東北大震災のニュースでそれぞれの体験談や状況の変化した記事を目にします。
あの大震災の時、我が息子は前年の12月に執行猶予の判決から家に籠っている真っ最中でした。
私は息子の一件から知識も無く、ただ息子の将来や薬が問題という怖さと、どうにかさせなくてはとの思いばかりで暮らしていました。
その中で、辛い苦しい気持ちを押し隠し仕事中は家庭の事情を持ち込まない!と言い聞かせ過ごしていた頃に職場で甚大な津波被害の第一報を知りました。
なのでこの時期になると毎年その当時の事を思い出します。
何とか無事執行猶予が終わりますようにの
一途で親としてのできる限りのことをしていていました。いわゆるイネイブリングだらけです。後で知る真逆のことを。
親として当たり前と思い腫れ物に触るような日々を送り息子の行動に一喜一憂していた頃です。
執行猶予が明け、仕事に就き一安心したものの、何かがおかしいと胸騒ぎの日々が続きます。
仕事する為に使っていたのか?
使う為に仕事していたのか?
両親不在の時に警察が来て連行され取り調べ。所持と使用で逮捕。
薬物依存症という病気だったとは後で知ることになりました。
国の施設、出所同時に病院、その後グループホームの生活を経て今は職につき一人暮らしをしています。保護観察がこの三月末で切れます。
一つの区切りだと思いますがこれから先の事は誰にもわからないです。
私の方は、息子が国の施設に入っている時に自助グループや家族会に繋がりました。
もっと早く繋がれていれば対応の仕方がかわっていたのかも?と幾度か思い悔やみました。
今は自助グループや家族会では同じ経験された仲間の方々から沢山のことを学んでいます。
依存症という病気、そして家族としてのあり方、息子を通じて自助グループに繋がりましたが今では、自分の為に、物事の考え方、自分自身の生き方というところの支えになっています。
薬物依存症の息子は今、自分の人生に責任を持って歩んでいると信じています。
この12年間、我が家にとって様々なことが起き翻弄された期間でしたが、必要な期間だったと思います。
自助グループや家族会に繋がれ仲間の方々から様々な学びを得られたおかげです。
毎年、大震災のニュースが取り出される頃、私自身も一日一日積み重ねた復興の一年だったと思えるように自身の成長と又その先の一年一年を大事に積み重ねていけるよう自助グループや家族会に通い続けます。
miko