正直な気持ち
2023年 04月 04日
暗い夜、眠りにつく前のひとりの時間に、どこで何をしているかわからない息子のことを考え始めると、不安な気持ちに歯止めがきかなくなる。
そのことに気づいてから、寝る前にはただ息子の無事を祈り、深くは考えないようにしようと思いました。
それからは、就寝前以外でひとりになれる唯一の時間、通勤でひとり歩く10分足らずの短い時間が息子のことを考える時間になりました。
どうしているんだろう、元気にしているんだろうか、と想うのはいつものこと。
登校する小学生や中学生とすれ違えば、息子のそのころを思い出し、暑さや寒さが厳しいときには、ほとんど着のみ着のまま出ていった息子がどうやって過ごしているんだろうと心配する。
若い男性が関わる事件が起きたと耳にした後は、巻き込まれていないだろうかと不安になる。
それでも、駅に着いたら電車に乗って人込みに紛れて職場に向かい、家に着いてただいまのドアを開けたら、家事に追われる。
否が応でも気持ちを切り替えられる。
歩いている間だけは思う存分息子のことを考えよう。
そんな自分ルールを作って日々を過ごしていました。
そんな昨日の帰り道、息子が家を出た4月を、また迎えたからでしょうか。
はたまた、更年期からくる情緒不安定でしょうか。
何があった訳でもないのに、急に息子に会いたいという気持ちが押し寄せてきました。
息子が恋しくなりました。
歩きながら涙が出てきました。
こんなとき、以前は何事もなかったかのようにやり過ごそうとしました。
でもそう上手くはいかず、いつまでも気持ちを引きずり、そんな気持ちをわかってくれない主人に怒りをぶつけたりもしていました。
でも、今は自分の気持ちをなかったことにしたり、怒りにすり替えることはなくなりました。
こうしてありのままの自分のことを誰かに伝えることができるようになりました。
ずいぶんと気持ちが楽になりました。
それはそのままの自分を受け入れてもらえる場所を見つけられたから。
優しく寄り添ってくれる仲間の皆さんに出会えたから。
昨日の私は、ただただ息子が恋しくてたまらなかった。
それが私の正直な気持ち。
nop
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