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タンポポの綿毛が風に乗って種子を運ぶように私たちの思いが​苦しんでいるあなたのもとへとどきますように。


by 関西薬物依存症家族の会

キャッチボール

149.png 次回の相談会は6月18日です 149.png


「そうなんや。二年生と四年生か。楽しみに待ってるわぁ。


昨日、見知らぬナンバーがスマホのディスプレイに流れた。

なんせ、【×××-1234という電話番号や(恐)

見知らぬ番号に対し恐怖を憶えるのが、依存症家族のアルアルであー

怪訝に思いつつも電話にでてみると

「お久しぶりです!ドラゴンです!!」


なんと!!

二十数年ぶりに聞く卒団生OBの声。

「懐かしいなぁ!元気にしてた!?」

「はい!おかげさんで!!」云々


ドラゴンは(名前に「龍」という漢字を使用していたので彼の呼び名)

今日、もう一人のOBと一緒に子供を連れて体験練習に参加してくれるとのこと。


選手激減の昨今超・嬉しい電話だった。


入会してきてくれた全選手と必ず「キャッチボール」をするようにしてきた。

一人は絶対にできないのが、「キャッチボール」

捕球しやすいように相手の胸をめがけて投げ、

逸れて来たボールを懸命に受け取るのが「キャッチボール」


野球の基本であるキャッチボールは

大切コミュニケーションツールだと思ってきた。


受け止めるボールから、

相手の体調や気分、性格を感じる取ることができる。

そして、相手に投げるボールにもいろいろな思いが込められている。


感情の一方通行的な伝達ではなく

ツーウエイ・コミュニケーションが、

「キャッチボール」だと思う。


依存症者の息子との最後のキャッチボールのことを鮮明に覚えている。


彼が、中学一年生の元旦の日のこと。

「ピッチングしたいから受けて」と、

珍しく息子から誘ってきた。


二人で目と鼻の先にある中学校の校門を飛び越えて運動場に侵入。

寒風を切り裂くように向かってくるスピンの効いた息子ボール。

「バシーン!」ガランとした運動場に響く乾いた捕球音が、

いまも耳朶に残っている。


それ以降息子と

「キャッチボール」をすることはなくなった。

コミュニケーションも徐々に減っていった。


しかも、ワンウェイの伝達になっていたのかも知れない。


わたしは、昔から自分の気持ちを伝えるのが苦手だったのかもしれない。

からで、一方的で、配慮に欠けていたのだろうと最近になってわかってきた。

「言わんでも分かるや!」

「なんで分らんのや?」

「もうええわぁ!!」

誰に対しても、これがお決まりのパターン。


そう。

超スパルタ指導で少年野球に明け暮れていた頃

なかなか上手くプレイできない選手に対し

「なんでそんなこともでけへんのや!!(怒)」

、心の中で叫びながら選手の瞳を覗いてみると

「なんで分るよう教えてくれへんの!?(悲)」

悲し気な瞳が訴えていた。


依存症の息子よ!

大変やったやろな

すまんかった!(やっと気づいたわ。)


昔から同じことを繰り返してきたんや

性格上の「欠点」やなぁ、と凹む昨今。


変えて行く勇気が必要やなぁ。

今日一日、気張ってみよう。


追記。


今日来てくれるOBの子供さんとのキャッチボールが楽しみ。

老眼が日々進み、遠近感がわからんように

速いボール、受け止められるやろか!?

と、少々不安。(汗)


Pon& Cots

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by familiesofaddicts | 2023-05-28 07:44 | Pon & Cotsu | Comments(0)