幸せ
2023年 05月 30日
息子の高校は通信制の学校だったので、登校するのは週に1回ぐらいでした。
時々バイトはしているようでしたが、お金の無心はしょっちゅうでした。
朝方にどこからか帰ってきて、夕方まで寝ていました。
起きたら、またどこかに出て行き、帰ってこないこともしばしば。
何度かトラブルを起こし、事件に巻き込まれたこともありました。
そんなふうにしていて、卒業した後はどうするつもりなのか、と問い詰めたことがありました。
息子は「お母さんは、俺にどうなってほしい?」と聞いてきました。
私は、「ただ幸せになってくれたらいい。」と答えました。
でも、実際息子がどうなったら、私は幸せだと思えたのでしょうか。
定職を見つけたら?
一念発起して大学に行ったら?
どちらも息子は望んでいませんでした。
それでも、当時の私は息子にはそのどちらかしか選択肢がないと思っていました。
大いに世間体も気にしていました。
それからしばらくして、息子の薬物使用を知り、私は自助グループに辿り着きました。
そして、人の幸せは周りの人が決めるものではなくて、その人自身が決めるものだということ、
幸せだけでなく、その人の人生はまるごと、その人のものであることを教えてもらいました。
今は息子に自分の考えを押し付けてしまったことを後悔しています。
もし息子にまた「俺にどうなってほしい?」と聞かれたら、同じように「幸せになってほしい。」と答えるかも知れません。
でも今度は、息子自身が考える幸せを見つけてほしい、という意味です。
そして、どうしても一言伝えておきたいことがあるのです。
同じ悩みや痛みを分け合える仲間がいるという幸せがあるということ、
願わくば、息子にもその幸せを見つけてほしいということを。
nop
ブログランキングに参加しています。

