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タンポポの綿毛が風に乗って種子を運ぶように私たちの思いが​苦しんでいるあなたのもとへとどきますように。


by 関西薬物依存症家族の会

物理的な距離



息子が実家を離れて別に暮らすようになって一年が過ぎた。


高校生の頃から夜遊びをするようになり、問題行動がエスカレートしていく息子に対して、私は過干渉になり、世話を焼き、尻拭いをするようになっていった。


薬物の問題が発覚してからは、息子を監視し、部屋に薬物に関する物がないか、留守を見計らっては探し回った。


自助グループや家族会に繋がってからは、息子と距離を置く事を学ばせてもらい、息子の事は息子に任せようと、少しずつ思えるようになっていった。


だけどこの一年、息子と物理的な距離が出来た事で、気持ちが楽になり、穏やかに過ごせるようになった。


息子も、いつも心配そうな視線を送ってくる過干渉な母親と離れて良かったんだと思う。いや、きっと離れたかったに違いない。


仲間から別々に暮らすことを提案してもらった事もあったけれど、その時はすぐに行動に移せなかった。


別々に暮らす事で、息子の状態がもっと悪くなるんじゃないかと心配で仕方なかったし、話を切り出して息子にどう思われるのかと考えると、勇気が出なかった。


私が迷っているうちに、息子は自分から家を出て行き、私の方が息子に救われたのかもしれないと思う。


別々に暮らす事で、息子が抱えている問題が解決した訳ではないけれど、少なくとも私が息子の引き起こした問題に巻き込まれたり、依存症を助長するような行動を取らずに済んでいる。


今私に出来るのは、息子を見守りながら、彼が幸せでありますようにと祈る事だけだ。


macaron



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by familiesofaddicts | 2023-06-30 05:30 | macaron | Comments(0)