しなくなったこと
2023年 12月 18日
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自助グループに参加するようになって、しなくなったことがあります。それは、依存症者の回復の道のりを彼らに変わって考えてあげることです。キラキラした希望を込めて、最高の回復の形をイメージしては彼らに熱を持って伝える(グイグイと押し付ける)のを常としてきました。速く回復させ、自分らこそが楽になりたいという想い。怒り、焦り、憎しみを合法的に、家族の愛という、オブラートに包んで、依存症者の為にというスローガンに包んで、彼らをひっそりと圧殺する。そんなことをしてきたことに気づいたからです。
薬を何とかうまい具合に使いこなし、速く楽になりたいと願う依存症者と、依存症者を何とかうまい具合に回復させ、速く楽になりたいと願う家族。ひとたび、同じ方向に転がり出すと止まるのは難しいように思います。どちらかが「何とかうまい具合にコントロールしようとする」のを止め、「とにかく速く楽になろうとする」のを止めない限り、止まりません。
依存症者の回復のイメージを頭の中で転がすことは止めました。自分が神さまになり依存症者を見事に救い出すイメージを止めただけなのですが、それが難しかった。ひとりでは無理でした。自助グループの中でやっと、神さまの役割、超能力を使い、他人を救う役割から降りてもいいよ、と言われた気がします。超能力が使えるはずだ、使えなきゃ終わりだ、という狂気から距離を置き、普段の暮らしを取り戻す。わたしには、自助グループはそんな風に役立ちました。
ススキ
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