ちいさな思いつき
2024年 12月 03日
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次回の家族相談会は12月15日(日)です。
毎月のように息子からお金の無心の連絡があります。
数えきれないほどのメッセージが来たり、何度も電話の着信があったり。
「言われるがままにお金を渡すことはできないよ。」
そう答える私に、息子は恨みつらみを書き募り、声を荒げます。
そういうことを繰り返しているうちに、着信音が鳴ったり、バイブレーション機能で携帯が振動するたびに、息子からかも?!と、びくびくするようになりました。
息子の非行が始まってから、さらには薬の問題を知ってからというもの、私は救急車やパトカーのサイレンの音、玄関のインターフォンや電話の着信音が怖くなりました。
何か悪いことが起きたのではないかという不安でいっぱいになってしまうからです。
好きな音楽や優しい言葉を耳にすれば人の心は癒されるけれど、不意に耳にする音で、その心は思いのほか揺さぶられ、ストレスを感じてしまいます。
結局、私は携帯の着信音は無しにして、バイブレーション機能もOFFにしてしまうことにしました。
息子からの着信は、無防備な耳(心)に音や振動で不意に伝えられるのではなく、携帯の画面に通知されるのみ。
着信を知るためには、「画面を見る」という私の自発的な動作がひとつ加わるということになります。
着信があるかも?と心づもりをした上で確認するので、焦ってすぐにあたふたとしてしまう私には、いい思いつきだと思っていました。
そう思っていた矢先、仲間の皆さんと一緒にいるときに携帯の画面に息子の名前が表示されているのを確認しました。
見る間に通知はいくつも重なっていきました。
つまり、着信が何度もあったということ。
以前のように慌てて応えようとはしなかったけれど、その動揺はひとりで抑えられるわけもなく。
すぐに仲間の皆さんに相談に乗ってもらいました。
気持ちを落ち着けたうえで、息子に応えることができました。
物理的には常に仲間の皆さんと一緒にいられるわけではないのだから、ひとりでも落ち着いて息子に対応する術を学んでいくことは大切なことだと思っています。
でも、それも心に仲間の皆さんが支えていてくれるという確かな基盤があってこそ。
いつでも頼れる仲間がいることに感謝しつつ、しばらく着信音とバイブレーション機能はOFFにして過ごしてみます。
nop
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