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関西薬物依存症家族の会のブログ ピンチがチャンス!

わたしのこと

薬物によって変わっていく息子、
「どう対応したらよいのか」分からないのに、
怖くて助けを求められなかった。

家族で「何とかしなくては」と、
手を出せば出すほど、
問題だけが複雑になっていく。
家族の孤立は
問題を長期化するだけだったのに。

家族では「もう何もできない」という言葉がでるまでに、
どれほど薬物依存症という問題に、
振り回されてきただろう。

薬物依存症が慢性の病気で進行するのだと知ったのは、
それからのこと。
そして私が共依存症だということも。

私自身の考え方と行動の習慣を変えなければ、
回復は始まらない。
そのことができるのは私だけなのだから。

息子が取る責任は、
息子だけにしかできないのだから。
それが息子の回復の始まりなのだろう。

息子が「今どこで何をしているのだろうか」と、
神経をそのことに集中させることは、
私がやることではない。

ただ一つ、
息子が元気でいることを信じよう

*sheep*

# by familiesofaddicts | 2019-10-03 09:25 | Comments(2)

週末にろうの方々と一緒にスポーツを楽しむイベントに参加した。
開会の挨拶に続いて、準備体操。
壇上で体操を始める体育部のスタッフの動きを見ると、ラジオ体操だ。
いつものラジオ体操の音楽が聞こえないとなんだか奇妙だ。
そこで、ハッと気づいた。
そうか耳が聞こえないというのは、こういうことなのだ。
彼らは、音のない中でラジオ体操をしているのだ。

プログラムが進んで、綱引きが始まった。
お馴染みの「オーエス!」がないと、引くタイミングが合わなくてどうもうまくいかない。
手話講座の仲間の息子さんが「なんでオーエスって掛け声かけないの?タイミングが合わないから負けるんだよ」と不満気。
そうだよね、私も実はそう思ってたんだよ、と言おうとして、ハッと気づいた。
その掛け声は、聞こえないのだ。

知らない、とはこういうことなんだ。
悪気もないし、配慮がないわけじゃない。
知らないから、わからないのだ。

手話通訳士の友人にこの話をした。
「そうなんだよね、ろう者に変わって銀行に電話することがあるの。こちらの事情を散々説明したあげくに、では最後に確認のためにご本人に電話をかわっていただけますか?って言われたりするんだよ。悪気がないのはわかってるけど、ほんとがっかりするよ。知らないってこういうことなのよ。」と彼女は言った。

依存症についても同じなのではないか。
みんな知らないから、やみくもに恐れたり、蔑んだりするのではないか。
だとしたら、その責任の一端は、私たちにもある。
知ってもらうための努力をしてこなかったから。

出会うどのろう者も、一生懸命私に手話を教えてくれる。
優しく、楽しく。
まだ、ちゃんと理解できない私に、大丈夫、ゆっくりでいいから一緒に話そうよ、と。

狭い世界の中から、少し足を踏み出したら、知らないことがいっぱいだと気づく。
そして、それは新しい世界へと私を誘ってくれる。
知ろうとすることで、毎日が輝きだす。

  *NINA*



# by familiesofaddicts | 2019-10-01 11:14 | Comments(0)

簡単なことだけど

笑顔とハグ

次男が国の施設に入った数か月後。
私は自然に笑えてるかな?作り笑いでもいいから、笑顔で居れる時間を長く取ろう!と、
始めたフラ。振りもゆったりとしているので、穏やかになれる。

最近になって(やっと?)「すごく自然な笑顔が出てきてますね~」と先生に言われた。
きっと、ステップをしていることや、仲間の存在の影響は大きいと思う^^

あと、機会があれば、ハグをするようにしている。
始めは恥ずかしさもあったけど、相手との距離が縮まるし、人ってあったかいんだな~
(身体も心も)って感じられるのがいい♪

相手がびっくりすることもあるけど、拒否されたことはない。
YouTubeでの、フリーハグ(目隠しでハグを求める)の映像にウルっと来るのも、
きっと、ハグされるだけで、存在を認められる気持ちになれるからかな、、

次男と、笑顔でハグできる日を楽しみに♡

sakura

# by familiesofaddicts | 2019-09-30 16:43 | Comments(0)

私の悩みのないない病


私はカバンの中から必要なモノがすっと取り出せない。定期券、鍵、スマホ等々。

いつもカバンの中をゴソゴソごそごそ。

先日、30年来の友人と食事に行った時も「スマホがない!」「ない!ない!ない!」と慌てる私に毎度のお約束とばかりに

「あるから」と冷静な一言。

カバンの中をひっかきまわし。

はい出てきました~~

私の周りの親しい人は「ない!ない!」騒ぎに慣れていて心配も慌てもしない。

きちんとカバンのどこに入れるか決めてたらそんなことにはならないはずと言われ私なりに決めているのだけれど

朝はちゃんと入れてるのに帰りにはごそごそ探している。

ない!と毎回毎回肝を冷やしている。

こんなことをもう何十年も繰り返している。

この他にもここでは書ききれないくらい、ないない病で色々やらかしてる。


友人に「これって病気かな~?」と呟いたら

「病気というか 癖(ヘキ)ちゃう?」と返ってきた。

ん、、否定はしてくれないのね。。。

「そんなことくらいなんでできひんの?わからへんわぁ。」と呆れ顔で言われるがそんなことくらいが出来ないのが自分でもわからないからしんどいのです。

いっそ病気と診断されればホッとするのにと真剣に思う今日この頃。


薬物依存症の人も自分が病気だって認められればホッとするはず。止められない自分を恥じる事も責める事もしなくてすむ。    

どうして止められないのか? 

それは病気だから。

依存症者が自分は病気かも?と疑えるようにこのシンプルな答えをもっともっと世の中の人に知ってもらう必要があるのです。

yuzuriha.


# by familiesofaddicts | 2019-09-29 08:16 | Comments(0)

僕のかわいい次男坊

その① 覆い始めた悪魔


僕のかわいい18歳の次男坊が 

少年が入る国の施設に収監された


誰にでも合わせて

控えめで

運動神経はよく足も速い


塾も早くから通わせて

勉強も出来た


サーフィン、サッカー

僕と同じスポーツをやり

将来が楽しみで

僕が思い描いていた

いい人生を過ごしていくと確信し

そう僕がさせてあげないといけないと思い信じていた


僕が敷いたレールを多少のズレがあっても

順調に進んでいると思っていた


ところが次男坊の進んでいるレールは僕の思いとは大きく

逸れ始めていた事にまったくもって気付く事はありませんでした。


高校2年生の17

まだ寒い2月に僕のかわいい次男坊を

大切な家族を僕自身を悪魔が覆いかぶさり

すべてを容赦なく破壊し始めた


電話がなり

出ると学校からであった

息子さんの様子がおかしいので

別の教室で話し

自宅へ帰らせましたとの事


また大げさなこと事を先生が話しているとその時は思い

帰宅後に僕から次男坊と話し言い聞かせれば

すべてうまく行くと思い

今思えば全てコントロール出来ると疑う余地もなく

就業後急ぎ次男坊の顔を思いながら自宅に帰りました。


自宅に帰ると息子の姿はなく

またどっかに行った様子だったが

夕方過ぎに戻って来た


直ぐに2階に上がったが1階に呼び

次男坊は話しだした


少し口数がいつもより多いが普通に話が出来

来週からちゃんと学校に行くと約束し

先生が大げさに言ってるだけや

と言う事に僕も信じた。


だが実際は

その時すでに

次男坊は悪魔にむしばまれていた


話が終わり

週末でもありそのまま遊びに行くとの事で出かけた

これが次男坊が悪魔に取りつかれた事を知らない

最後の姿であった。


タカ


# by familiesofaddicts | 2019-09-27 08:09 | Comments(0)