

先日、息子がお世話になっている回復施設のスタッフから連絡がありました。
措置入院となっていた息子の近況が少しわかりました。
今は落ち着いてきている、とのことです。
面会はできないようですが、今後の息子のことをどうするか、行政の方も関わってくれているようです。
どうなっているか「わからない」状態というのは、
私にとっては、不安な気持ちを膨らませ、余計な事まで気にかかり、
私自身をダメな方に引っ張っていくものなんだなぁと思いました。
その力は強力で、考えれば考えるほど、自分自身を飲み込みそうな勢いでした。
「幸せの城はこの胸に築くもの」
という言葉が、好きな歌の歌詞にあります。
私の幸せは、息子や周りから与えられるものではなく、自分で積み上げていくもの、しかし私のそれは、もろくてすぐ崩れてしまいます。
だからといって、諦めず、崩れても何度もやり直せばいいんだ。と
自助グループに繋がったことで、心が落ち着くという事や、人と繋がることの幸福感に気づくことができました。
それを積み重ねて、なるべく丈夫な、お城を築いていきたいと思います。
すずめ






「必ず内容物をご確認ください」ふむ‥!
なんなんやろ?
ダイニングテーブルに置かれた封書。
〇〇生命からの大切なお知らせ
【 親 展 】【 需 要】と記された表紙。
普段なら販促のダイレクトメールと判断し、
開封することなく古新聞と一緒に破棄するのだが‥。
あまりにも広告宣伝の類にしては薄っぺらく、軽量。
セールやマーケティングの熱量が感じられない
「お知らせ」に興味が引かれ‥。
いつもなら引き裂くように封を切るのに、
鋏を使い、いつになく丁寧に開封。
そして、取り出したA4一枚の無機質な紙面に視線を送ると‥。
ご契約お引受けの見合わせについて
とのリード文を受け‥、
拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
このたびは弊社の生命保険にお申込みいただき
誠にありがとうございました。
お客様のご加入の可否について慎重に検討いたしましたが、
誠に残念ながら‥、ウンヌンカンヌン 敬具
A4ペラ一枚の軽ーい慇懃無礼な回答の中に‥、
わたしの命の軽量さが見事なまでに凝縮されている思った。
まぁ、ひがみ、そねみ、やっかみ、の感情なんやけど‥笑
五年経過し再発してなければ、
がん保険等に入れると聞いてたんやけどなぁ‥。
CMで有名な保険相談所に確認もしてたんやけどなぁ。笑
「まぁ、しゃーないわ。別を探しまひょ!」
たかだか一社、ひとつの商品にアウト!
と宣告されたけど、それに関しては、あんまり気にはならへん。
そんなもんやろなぁ、と。
ただ、凹むのは‥、
俺って、やっぱりポンコツなんやと痛感させられる
自尊心の崩壊? 自己肯定感の壊滅!?
悪性腫瘍が見つかり手術した五年前の夏。
そして、その年の木枯らしが吹き始めた頃に
イチョウ並木が有名な通りを歩いている時に遭遇した献血所。
今不足している血液型が私の血と合致。
意気揚々と献血へ。
30分後、自動問診を通過するもラスボス?
最後のドクターとの対話で‥、
「今回は、献血はご遠慮ください。また、五年後に‥」
と、女医のクールな判決。
「しみじみと、オレ、なんの役にも立たへんがなぁ‥」
と、チーン。
財布の中には昔から黄色のドナーカードを忍ばせていた。
脳死の際は、五臓六腑、角膜等のすべてを提供します!
その願いは、もろくも五年前の献血チャレンジで雲散霧消。
喪失感と無力を痛感したのを、今回のA4ペラ一枚で山口百恵。
すなわち、「プレイバック」古!!
でも、ポンコツは、ぽんこつなりに‥、
薬物依存症で苦しんでいる仲間達のココロへ
なにか伝えることがでけへんのかな?
ねたみ、そねみという利己的な感情を利他的に変換し、
経験と言う財産をうまく分かち合えればええのになぁ‥。
と、改めて感じ得たペラ1枚でした。
この感情の発露に、深謝やなぁ。
相談会で、お会いできれば嬉しいです。
Pon & Cotsu

と、言うと大抵のご家族は
『え?そんなこと出来るんですか???』ときょとんとした顔をされます。
引き受けない。と言う選択肢などがあるとは思ってもみないですよね。
私もそうでした。
引き受けたくないけど泣きつかれたらしょうがない。
自分たちが引き受けなかったらかわいい息子や娘はどうなってしまうの?
引き受けないなんて恐いし、かわいそうで本人に言えない。
親が引き受けないことなんてなんて考えられない。
等々
ご家族ごとに反応は様々です。
正解はありませんが自動的に身柄引き受けするのではなく、するかしないかは選択できると言うことを知っておくことは大切なことだと思います。

