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関西薬物依存症家族の会のブログ ピンチがチャンス!

負の連鎖からの解放

息子の薬物使用を知ってからは、
家族が何とかしなければという強迫観念は、
尋常なものではありませんでした。

親の力で薬物を止めさせなければと、
あの手この手を使い必死になって問題の解決を図ろうとすればするほど、
逆効果を招いていくだけでした。
薬物の恐ろしさを知っているようで、
本当の恐ろしさを知らなかったのです。

人格が変化したかのような息子の態度や行動、
繰り返される逮捕は、
私の感情を麻痺させると同時に、
社会から次第に孤立させるというものでした。

自助グループに繋がるまでの道のりは、
一言で語れるものではありませんが、
自分を責め、
夫や息子を責め続けた年月だったように思います。

自助グループで問題がすぐに解決するわけではありませんでしたが、
同じ問題を経験している仲間と語り合うことで、
自分の否定的な感情は、
徐々に軌道修正され前向きになっていきました。

家族ができることは、
自身の生活を大切にすることと、
子どもの回復への手助けと、
子ども自身の責任を子どもに返すことだったようです。
決して一人ではできなかったことですが・・・。

昨日はミーティングの日、
少人数でしたがたくさん笑いと希望がありました。

そして、
最後のハンドリングで行う「平安の祈り」は、
いつも仲間との繋がりを強く感じる瞬間です。

*sheep*


# by familiesofaddicts | 2019-05-22 11:28 | Comments(0)

ただ薬物の使用をやめるだけでは、問題の解決にはならない。
なぜ薬物を使わなければ生きていけなかったのか、なぜ生きづらいのか、その問題が解決していないから。
そして、それはひとりでは解決できないし、家族がそれを解決することはできない。
そのためには、治療や支援、自助グループ、プログラム、仲間が必要。

私もまた、息子が薬物の使用をやめただけでは、幸せにはならない。
私の問題は、息子の薬物依存だけではないから。
そして、それは私ひとりでは解決できない。
だから、自助グループ、プログラム、仲間が必要だ。

息子が薬物依存症になったことで、私は私の生きづらさに気づいた。
ある意味、私は、息子の薬物依存に救われたかもしれない。
たくさん傷つき、誰かを恨み、とことん自分を責め、いっぱい泣いたあとに、たくさんの仲間ができた。
プログラムを手にすることができた。
余計な物を手放すことができた。
心を開くことができた。
ずいぶん身軽になったものだ。

薬物依存症者が回復するために必要なものは
私たち家族が回復するためにも必要なのだ。

  *NINA*



# by familiesofaddicts | 2019-05-21 10:43 | Comments(0)

友達に初期の乳ガンが見つかった。

彼女は子宮ガンも経験している。

婦人系の病は 自己犠牲の人に多いと聞いた事がある(あくまで一意見)が、
彼女はまさしく自分のことより人が優先の優しい人。


私は病にはならなかったけど、家族に対しては自己犠牲・自己憐憫の日々だった。
息子が薬物依存症になって
家族会にたどり着けるまでは


起こることは必然と思う。

そこからの気付きはとても多く、大きかった。
自分を大切にできるようになったし、人との距離の取り方も上手くなったと思う。
私の場合、、


息子にも、そんなきっかけが必要だったのだろうし、依存症になったことで 生きやすくなっていってくれればいい。

私はただ、祈るだけ。

彼の人生は彼のものなのだから♡

sakura


# by familiesofaddicts | 2019-05-20 09:25 | Comments(0)

強いとか弱いとか


娘は中学三年生の時から学校に行かなくなり夜の街を彷徨い酔っ払い深夜に帰って来る日々が続きました。

毎晩寝られずに待っている私。

ある日、飲めないお酒を呑んで気分が悪くなった娘の背中をさすっていると

突然娘が「ここまで墜ちるとは自分でも思わんかった・・・」と泣き出しました。


私は泣き続けるその背中をたださすることしかできませんでした。

なぜ娘がこんなにも苦しむのかわかりませんでした。

彼女の生きずらさが全くわかりませんでした。

いえ、

分かろうとも思っていなかったし苦しいのは私の方だと思っていたのです。


物分かりのいい母親のふりをしながら私の言う通りにしていれば上手くいくのよ、と思っていた傲慢な母親でしたから。

私は強い、だから娘も強いはずと勝手に思い込み彼女の弱さが認められませんでした。

何の何の、娘が薬物依存症になることで私は自分の弱さを思い知ることになりました。


自分の弱さを認めたからこそ自分の力では娘を救うことはできないと気づきました。

そして私は自助グループに辿り着きました。


自分の力で愛の力で愛する人の薬物を止めさせる!と言う強い決意を持っている間は愛する人も強い決意で薬物を使い続けるのではないかと思います。


                         yuzuriha.



# by familiesofaddicts | 2019-05-19 14:49 | Comments(0)

タフラブ

「海苔菓子」


遠路はるばるミーティングに来られた

新しい仲間を思い返しながら

今、醤油で味付けされ海苔で巻かれた

そら豆をしみじみと味わってます


持参された海苔菓子は

「格別やなぁ、」と。


昨夜、私が繋がっている自助グループに

新しい仲間が来られ、その経験を分かち合わせてもらった。


その新しい仲間の話を聞いていると

いつの間にかタイムスリップし5年前のシーンが蘇った。


薬物依存症者である息子が、

繋がっていた回復施設を出たいと伝えてきた瞬間の

ザワザワとした感情と暗澹たる未来の真っ暗な映像が


息子に伝えたことは

自分の人生だから自分で選択してください。

もし、帰って来ても家には入れられません。


文字にすれば、わりと簡単。

でも、言葉にして息子に伝えるのは激痛。


怖かった。

息子が野垂れ死ぬかもと

でも、「タフラブ」の実践に縋りつくしか方法がなかった。


薬物依存とは別に、完治しない持病を持つ息子を

路頭に迷わせることが本当に賢い選択なのか!?


結果、五年間の音信不通の状態のまま時は流れども

昨年末に突然、息子が帰郷し食卓を囲み

翌日、自分の住む地へ帰って行った。


底つき、底上げ

孤独には、させてはいけない

時代により対処法も様々に変化。


そして、回復の仕方も各々で違う

私には、息子の替わりに生きてはいけない


彼の人生は、彼に任せるしかない。

と、回復施設を出ると云った時に

ピンチではなく、息子の回復へのチャンス!

だと捉えられたのが五年後のギフトになったのかなぁ、と思える。


昨夜も繋がっている自助グループのミーティングで

たくさんの仲間と経験と強さ、そして希望をシェアできて最高だった。


追記。


いつもながら思う

新しい仲間が来ると全員が温かなメッセージを送る。


「愛に溢れている!」


まだ繋がっていない薬物問題に困っている方々に、

そんなミーティング会場に一度でも触れてもらえれば

と、切に願う。


T & J


# by familiesofaddicts | 2019-05-17 00:19 | Comments(0)