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タンポポの綿毛が風に乗って種子を運ぶように私たちの思いが​苦しんでいるあなたのもとへとどきますように。


by 関西薬物依存症家族の会

私が幸せな理由

私は娘が薬物で国の施設に入った時、
自助グループに来て娘と適切な距離を置くことを教えられました。

そして、私はセルフケアをし、
「毎日幸せだな~」と、思えるようになりました。

でも、私の様々な状況を知る人に
「私、幸せなんです」と、言っても
「本当に幸せなんですか?」と聞かれ‥、
悔しい思いがあり、一生懸命に説明したら
「『あしあと』の話が心に響きました」と、言われました。

私が幸せな理由‥、
このお話を信じてるからです。

「あしあと」

ある夜夢を見ました。
海辺の砂浜に2つの足跡がありました。

一つは自分の足跡。
もう一つは、神様の足跡。

空には過去の人生が走馬灯のように映し出されていました。

人生で楽しいとき。苦しいとき。
いつも神様は私と人生を歩いていて、
その足跡が、私と神様の人生の足跡です。

でも、一つしかない足跡がありました。

それは、私が人生で一番苦しいときでした。
私は神様に尋ねました。

「どうして私が一番辛く苦しい時、一緒に歩んで下さらなかったのですか?」

神様は、言いました。

「その足跡は、あなたの足跡ではなく、私の足跡です。
 私が、あなたを背負って歩いたのです」

~幸せな、私より~

# by familiesofaddicts | 2021-01-22 09:53 | Comments(0)

それぞれの事情

現在、11都府県に新型コロナウィルス感染症緊急事態宣言が発令されています。
それによって、各地の自助グループが一時的に開催できない状況になり、オンラインによるミーティングに切り替えているグループがあります。

オンラインミーティングがあるからいいよね、というわけにはいかないところが悩ましい。
ネット環境が整っていなかったり、家の中では話せない状況があったり、オンラインミーティングに参加することができない人たちの事情がわかってきました。

”オンラインミーティングに参加している間は、仲間たちの話を聞いたり、自分の話をしたりで仲間の中にいる安心感があるけれど、ミーティングを閉じた途端にブツっとすべてがシャットダウンされた気がして、ものすごく孤独を感じる”
先日、このような仲間の話を聞いて、なるほどなあ、と思いました。
リアルミーティングだと、ミーティングを閉じたあとに仲間と話しながら帰途についたり、カフェでフェローしたり、緩やかにフェードアウトして日常生活に戻ることができますからね。

コロナ感染症の先行きはわからないし、たとえ終息したとしても、将来別の何らかの問題でリアルミーティングが開催できないことがあるかもしれません。
すべての人の事情に即した対応はできないかもしれませんが、どこにいても、どんな時にも、なんらかの方法で仲間と繋がることができる方法を考えていきたいと思っています。
なにかいいアイデアがあれば、教えてください。

この混沌とした社会状況の中、依存症の問題が始まったり、問題がより深刻化しています。
こんな時だから、なかなか相談できない、どこかに出向くことが難しい。
確かにそうなのですが、それを理由に家族は行動するのをためらったり、諦めたりしがちです。
ものすごく矛盾している感情なのですが、「苦しい、この状況をなんとかしたい、早く抜け出したい」と思う気持ちと相反する「どうせなにやっても変わらない、変わることが怖い、新しい行動をするのが億劫、不安だ」という気持ちが、当事者家族の中にはあります。
どうかすると、後者の声が大きくなって、家族をぺしゃんこにします。
だからこそ、ミーティングや仲間が必要です。

それぞれの家族にはそれぞれの事情がある。
こんな事情があるから、私は動けないのです。と言って諦めてはいませんか?
まず、その事情を話してみてください。
かつて、同じような事情で、同じように動けない!と諦めていた経験を持つ仲間がいるかもしれませんよ。
その仲間の話をきいてみましょう。
そしたら、あなたも動き出せる、きっと。

どこに、誰に、どうやって相談したらいいかわからない。
そんな時は、私たちに連絡してくださいね。
連絡待っています。

 *NINA*



# by familiesofaddicts | 2021-01-19 11:11 | NINA | Comments(0)

後悔もまた、気付き

年が明けて連日、亡き母が夢に出てくる。

2年前に逝った母には、色々後悔がある。
私の生き辛さは母から教えられた生き方だったし、それを恨んではいないけど、生きている間はどこかで赦せなかったせいで、優しくできなかった。
朝、お仏壇に手を合わせる時折に「優しくできなくて、ごめんね」ってなる、、

それは、三人の息子たちに於いてもだ。
だけど、沢山の後悔はあれど、その時はできなかったことも、その時の自分を受け止めて”棚卸”をすればいい。
直接、すぐには話せなくても、向き合っていこう。いつか伝えられればいいし、そうでなくてもいい。
蔑ろにせず、感じていこう。

母が夢に出てきたのは、そう云う風に気付かせてくれたんだろう。
ありがとう(^^)

sakura

# by familiesofaddicts | 2021-01-18 10:00 | sakura | Comments(0)

幸せを測るものさし

12日に父が逝った。

戦時中に生まれ、戦後の貧しい時代に生まれ育った人である。


父は近所の人に、「ケンちゃん」と言われて親しまれていた。

近所の人と焼酎を飲んでは陽気になり、よく踊っていた。

また祝い事になれば、必ずと言って皆の前で踊りを披露していた。


そんな父であるが、厳しい時代に生まれ育ち、7人兄弟の長男として兄弟たちの面倒を見るため、一生懸命働き詰めだった。

自分にも厳しく、子供の私たちにも厳しく、母にも辛く当たっていた。

記憶の中の父は、いつも怒られて顔色ばかり伺っていた。

私は、そんな父が嫌いであったし、むしろ軽蔑していた。


そして、通夜の夜

線香やロウソクの寝ずの番をする。


父の遺影を見ながら、ふと感じた。

「父の人生は辛いことばかりで、なんだか可哀そうだな」と思っていた感情が、ぐるりと変わった。

前日の仮通夜の夜、父の遺影や葬儀場に飾る写真を選ぶため、父の写真を選んでいた。

父の若かりし頃

結婚直後と思われる頃

幼少期の私と父

孫と過ごしている時の父の顔など

ほどんどの写真が笑っている。


辛いことの多かった父の人生であったが、父には集落の人、仲のいい友人、そして家族がおり幸せを感じていたんだ、楽しかったことも沢山あったんだ。


私は、勝手に父の人生を決めつけていた事に気が付いた。

私の「幸せを測るものさし」と父の「幸せを測るものさし」は違っていたんだ。

父に対し、すごく失礼なことをしていたと思った事と共に、ほんわかで温かい感情も覚えた。

遺影を見ていると色んな記憶がよみがえる。


雨の日、庭の木に縛られていたこと。

大きな大木に夜中に姉と縛られ、フクロウが鳴いており怖かったこと

土間を掃除するホウキで殴られ、鼻血を出したこと。

高校の体育祭を弁当を作って見に来てくれたこと。

喧嘩して警察に捕まり、泣かせてしまったこと。

書ききれない思い出が次々とあふれだしていた。

温かい記憶も思い出すことが出来た。


アダルトチルドレンの私は、これは「埋め合わせ」だと言う事に気づいた。

12ステッププログラムを実践していることで、気付かせて貰えた感覚だろう。


あるお坊さんの言葉です。

「死は、無くなるという無ではなく、尊い死によって、尊い誕生がある」という言葉を思い出しました。

父の死によって、私の中に何かが生まれたかは分かりませんが、言葉や文字にできない何かを感じることはできた。

できれば、父が生きているうちに父の幸せ感じたかった。

しかし、父の死が無ければ感じることはなかっただろう。


そして、依存症の次男の「回復の物差し」を決めつけないようにしようと思った。


人生の中で、仲間の存在は絶対必要だ。

同じ境遇の辛さを共感してもらえる仲間・助けを差し伸べてくれる仲間がいるから、私は絶対この先の人生もの乗り越えていけると思う。



GENGEN


# by familiesofaddicts | 2021-01-14 16:26 | GENGEN | Comments(0)
あけましておめでとうございます。

今年は、4日が月曜日だったので、例年より一日早い仕事始めとなり昨日から日常生活が戻ってきました。
そして今日の午後は、保護観察所の家族ワークが始まります。

2019年から、月一回の保護観察所の家族ワークに参加することになりました。
それまでは、スポットで家族としての体験談を話すという形で参加していましたが、一歩進んで具体的に家族はどのように行動していけばいいかということを参加家族のみなさ、関西薬物依存症家族の会のメンバー、保護観察官の方々とでシェアしています。
このような機会を与えてくださったことに感謝すると共に、今年は私たちのスキルを上げてもっとわかりやすく、具体的な行動を伝えられるよう頑張ります。
この繋がりが途切れないように大切にしていきます。

家族やパートナー、友人に、もしかしたら薬物の問題があるのでは?と思ったら、まず関西薬物依存症家族の会に聞いてみよう、相談してみよう。と思っていただける存在になりたい。
そのためには、もっともっと私たちの知識、伝えるスキルも必要です。
社会のスティグマを払拭するためには、まず私たちが動くことが必要です。
ブログだけに留まらず、2021年は新しいことに取り組んでいきます。

2021年もよろしくお願いいたします。
  *NINA*

# by familiesofaddicts | 2021-01-05 12:00 | NINA | Comments(0)