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タンポポの綿毛が風に乗って種子を運ぶように私たちの思いが​苦しんでいるあなたのもとへとどきますように。


by 関西薬物依存症家族の会

自分自身を労る

自分自身を労る


五人家族です。子供は3人。男子ばかり。


この度、三男が家を出て自活を始め

家には、パートナーと私と、14歳の犬。

になりました。


昨日、少し寂しさを感じていました。


朝起きて、

コーヒーを飲みながら

パートナーと長い時間話をしました。


私たちの今後についてです。


今、関西にいるけれど田舎に帰るとしたら

どうしたい?何がしたい?など


何かに貢献ができたら

自助グループを作りたい

まだまだ

たくさん出てきます。

夢と希望が〜

寂しさが楽しみに変わりました。


「夢と希望」

7年前は「絶望」「孤立」して繋がった

自助グループでしたが、

たくさんの仲間に助けてもらい

たくさんの愛をもらいました。


今こうして前を向いて歩けています。


長男、次男、三男、パートナー、私、

人それぞれの道がある


自分自身を労る事。

自分を愛すること。ができる様

今日一日、心を開いてみようと思います。


IKO



# by familiesofaddicts | 2020-10-05 07:37 | IKO | Comments(0)

それぞれの記憶

前回のブログでお話した、妹の入院中の出来事です。
手術自体はそんなに難しいものではありませんでしたが、もう少し発見が遅かったら死に至っていたという病状でしたので、術後もしばらく妹は感情の起伏が激しく、手術したばかりだから仕方がないよね、と深呼吸しながらやり過ごしていた私。
それでも、あまりにおかしなことを言い出す妹に、さすがに私も黙っていられませんでした。
努めて冷静に、いろいろなことを説明していたのですが、話しているうちに過去の出来事についての妹の記憶が間違っていることに気づいたのです。
えええっ、それは事実と違うよ。感情的なことなら訂正できませんが、状況の間違いだったので正確な情報を伝えました。
そうか、そういう風に間違った記憶をベースにその出来事を見ていたら、きっと怒りも湧くよね、と変なことろで納得。
ずっと何十年もそのことで家族を恨んでいたのなら、ほんとうに可哀そうだなあ、と思いました。
これは状況の訂正ができたからよかったものの、同じ出来事でも人それぞれの感じ方は違うことは多々あり、あなたの感じ方は違う、と訂正することはできません。
そこがとても厄介。
自分以外の人のことは、変えることはできない、と考えるほかありません。

同時期に、次男との間にも同じようなことが起こりました。
次男の回復のストーリーに関する記事を目にしました。
基本的に私は彼がメディアに出たり、なにかの記事に出たりすることには何も言いません。
アノニマスではなく本名ででていることには、私のアノニマスを脅かされる恐れや不安はありますが、彼は彼の人生を生きているので、そこは彼の意志を尊重しています。
ところが今回の記事には、私の写真が使われ、私についても触れられていました。
彼が依存症真っ只中の頃のことなので、「ああ、それが彼の真実なのだなあ、彼はそんなふうに感じていたんだなあ、そうか、私の思いはあの頃の彼には届いていなかったんだね」と今になっていろいろ知りました。
その一方で、「そりゃ、あの頃は依存症が何なのかも知らなかったし、私は間違ったことをやってしまった。でもなんとかしようと必死に毎日生きていたんだよ」と、やはりショックだったし、凹みました。今更?なんで今この時なの?と思いました。
息子の真実と私の真実は違う。それぞれの記憶は違います。
その当時の息子には、息子の苦しさがあり、私には私の苦しさがある。それを理解し合おうとするのは無理です。
そもそも親子といえども別の人格だし、立場も違います。
その記事について息子とたくさん話をしましたが、やはり親子で話すとお互いプログラムをやっていても、どうしても感情的になってしまいました。
仲間やスポンサーに話すことでわかったことがあります。
お互いの気持ちや感情を理解するのではなく、「そうか、あなたはそう感じたんだね、そう思ったのだね。」ということがお互いにわかる、でいいんだなあ、とわかりました。
それにしても記事にするなら、私の側の真実も聞いてほしかったなあ、せめて事前に了承を得てほしかったなあ、という私の気持ちを思い切って発信元に伝えることができたのは、プログラム効果だと思っています。自分の気持ちを正直に伝えたことで、ネガティブな感情は消えたので、ほんとによかったです。

記憶は、懐かしさや、暖かさを呼び起こすものでもありますが、一歩間違えば恨みや怒りを増殖させる厄介なものですよね。
けれども、息子が薬物依存症の真っ只中にいた頃の辛く苦しい記憶は、たくさんの人たちに助けてもらったことや、仲間たちとの出会いで、私の中でどんどん幸せな記憶にアップデートされていっています。
「ほらほら、あれすごく楽しかったよね」「そうそう、あれ面白かったよね」とそれぞれの明るい記憶を持ち寄って、過去りし日々を懐かしむ、そうやって生きていきたいものです。
   
   *NINA*




# by familiesofaddicts | 2020-09-29 16:46 | NINA | Comments(0)

一番不要な感情

私、基本テレビは信じてないので(笑)ほとんど観ない代わりに、ネット配信をよく観ます。
YouTubeでも好きなチャンネルがあって、その中で自己憐憫について語られてました。

「自己憐憫は一番不要な感情です。何の役にも立たないどころか、自分の足を引っ張る罠である。
今までも自己憐憫で泣いてる人たちを何人も見てきました。でも、そういう人たちは結局のところ、欺瞞を手放せず、自分の闇と対峙できないのだということがわかりました。最後まで自分の責任を取らない。」と。

私も自己憐憫に長く陥ってたけど、それは辛く惨めだったと思っていたので、この言葉は目から鱗でしたが、妙に納得してしまいました。
結局、闇に蓋をして、変わらない自分を擁護する感情だったと、今ならわかります。
まさしく、不要な感情だと思います。

依存・共依存している最中は、必ずこの感情があります。
自分をかわいそうと思う気持ちには、本当は人に気付いて欲しいという強い気持ちも潜みます。
脳はネガティブな思考の連鎖が得意です。なので、なかなか抜け出せないのだけど、同じ経験をした仲間に助けてもらいながらなら、少しずつ捨てていけます。

自分はかわいそうじゃない…どころか、私は私ですばらしい!

sakura



# by familiesofaddicts | 2020-09-28 10:00 | sakura | Comments(0)
こんな事もあるのですね〜

私は自助グループに繋がって7年ぐらいです。

9月17日のこと
私は、自助グループに向かう車の中で
溢れる涙を止められなかった。

運転中のパートナーから
「今日次男から、連絡があってな!」と
彼とのやり取りのラインを私に差し出した。

4年半前に家から出て行き
色々ありながらも
一人暮らしを続けていたが、
コロナ禍で生活できなくなり
「お金を貸して欲しい。貸してくれないなら
自殺します。」と
私たちは自助グループの仲間や回復施設の方に相談しながら、貸さない選択をした。
その後も脅しなど続いたが、パートナーより
「私たちも仲間に助けてもらってる。
次男を助けられるのは親ではなく、同じ経験、境遇の人なんや、
その人たちに助けてもらうのやで。」と伝え
それから五ヶ月が経ちました。

彼からのラインに戻ります…

自分の抱えている事を会社の代表に打ち明けた事
NA(薬物依存症の自助グループ)に行き
自分の悩みの根本は違うけれど、半年は通おうと思って
ミーティングに行き他の人の話を聞いたり
自分の悩みを言ってアドバイスをもらっている事と…
最後に…毎日が楽しいって。

私は彼の楽しそうな表情を15年は
見ていないように思う。
死にたいと希望をなくしていた息子が
「仲間の中にいて希望を感じてること」に
支えてくれている仲間と次男を守ってくれて
要る物に
感謝の涙が止まらなかった。

こんな事もあるのですね〜

薬物依存症は親が直す事はできない。
仲間の力の凄さを感じました。

彼が今、回復の一歩を歩き始めた。
私は私で自分の人生を歩きたいと思う。

IKO

# by familiesofaddicts | 2020-09-21 21:34 | IKO | Comments(0)

私にできる事

2週間ほど前、Facebookで、私には依存症の家族が居ること、と同時に私も共依存していたことを投稿・公開した。

ステップ12のプログラムを一通り終えたことと、季刊誌にリレーエッセイを書かせていただいたことが大きなきっかけとなった。

もう、依存症の二男の事を尋ねられて、ごまかすことは嫌になってきているし、私が更に自分らしく生きるには不可欠だと思ったからだ。
もちろん、反応は気になった。けど、嫌だと思う人が居るのなら、その人の考えであって、私のものではない。
第一、二男の事で罪悪感も感じることは無いし、私が彼を恥ずかしく思うなんて、失礼極まりない。彼の大切な人生だ。

結果、思ってた以上に温かい言葉を沢山もらった。
「話してくれて、ありがとう!」とも言われた。季刊誌を買ってくれた人もいた。
色んな事で酷く他人をたたく人もいるけれど、世間は案外優しい、、

それからしばらくして、有名芸能人が大麻取締法違反で逮捕されたが、私の周りの人たちは彼へのメディアの対応を見て「本当にそこまでされないと(言われないと)いけないのか」「必ず復活してほしい」「大麻使用の影響って?」と事実を知ろうとしてくれている様に感じた。

私が話すことで、1人でも苦しんでいる人に繋がるとか、メディアを鵜呑みにしないで、よく事実を確認してくれる人が増えれば、、と、以前より強く感じています。

sakura

# by familiesofaddicts | 2020-09-14 14:36 | sakura | Comments(0)