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タンポポの綿毛が風に乗って種子を運ぶように私たちの思いが​苦しんでいるあなたのもとへとどきますように。


by 関西薬物依存症家族の会

しっかり者のワタクシ?

9日間の夏休みが終わり、昨日からまた仕事が始まった。

午前中は、のんびりと郵便物をチェックしたりして過ごし、さて申請書類の作成にとりかかるとするか、と午後から気合いを入れ始めた時のことだ。
あれ?もしかして提出期限過ぎてるんじゃない、これ。
にわかに心臓がバクバクしだした。
どうしよう、申請できなかったら損出をだしてしまう。
なんて言い訳しよう。
そう、まず言い訳を考えてしまう私なのだ。
いやいや、まずは申請手続きのマニュアルをチェックすべきだろ。
震える手で、マニュアルを起動して、あ~、やっぱりあかんやん。どうしょう。
落ち着け、私。
遅れた時の救済策はないか調べよう。
あっ、違う、違う、提出期限はまだ1か月先やん!
あ~助かった。
神さま、ありがとうございます。

それもこれも、原因は私の怠慢だ。
さっさと申請書類を作成して提出しておけば、こんなことにはならなかったはず。
まだ時間がある、といつものように先延ばしにしていたのだ。
私はおしりに火がつかないと、どんなことでもエンジンがかからない。
そして、慌てふためき、ミスを連発する。それもありえないような、凡ミスを。

給料の遅配という、致命的なミスを犯してしまったことがある。
連休が挟まっていることがわかっていながら、日にちを数え間違えて給料の振込が一日遅くなってしまったのだ。
朝起きた時に、突然そのことに気づき、その場から動けなくなった。
なんて言い訳すればいいんだろう?なんかうまい言い訳はないだろうか。
この時もまず自分の保身を考えていた。
いやいや、どんな言い訳も通用しない。
とにかく社長に報告して、社員のみなさんにも謝ろう。
社員のみなさんに平身低頭謝罪して事なきを得たが、あってはならないミス。
小さな会社で、社員数が少なかったことで救われた。

かようにして、私はうっかりしている人間で、おまけに怠け者だ。
けれど、どういうわけかしっかり者だと言われている。
長女に生まれたことで、家族からもしっかり者であることを求められ、なんとかそれに応えようと生きてきた。
そしたら、家族以外の人たちからもしっかり者であることを求められ、それにも応えようとしてきた。
時々、ほんとの私はそうじゃない!みんな私に期待しないで。やめて!と叫びたくなった。なにもかも投げ出したくなった。
投げ出すことができなかった私は、みんなの期待に応えられない時には、恥ずかしくて、怖くて、言い訳をしてそれを隠そうとした。
言い訳、というより、それは小さな嘘だ。
その場は取り繕えても、小さな嘘の積み重ねは、どんどん私を苦しめ、卑屈にした。

息子の依存症の問題で、出会った12ステッププログラム。
もう嘘をつかなくていい。ごまかさなくていい。
恐れと、苦しさから、どんどん解放されていった。
先日、高知東生氏とたかまつななさんの対談を観て、また力をもらった。
変えられるものは、変えていく勇気。
まずは、おしりに火がつく前に動こう。言い訳をするのはやめよう。間違ったら謝ろう。

私はしっかり者ではありませんよ、みなさん。
そこのところ、よろしく!

 *NINA*






# by familiesofaddicts | 2020-08-18 11:10 | NINA | Comments(0)
お盆に入る少し前の三連休。
本当はパッとビアガーデンでも行きたいとこだけど、テイクアウトでも取って
食事でもしようと、同僚宅に数人集まった。

年齢は30~50代と様々。
私はその日の午後に、1年かかった”12ステップ”(回復のための)プログラムを終えて、
少し安堵していた。
もちろん、これからもずっと、都度棚卸をし埋め合わせをしていくのだけど、一つの区切りとして。

親しい友人には薬物依存症の二男の事は伝えているけども、会社の同僚には、
同期の1人にしか打ち明けてなかったが、その日は私の区切りでもあったので、思い切って打ち明けた。

「そんなこともあるよね。」「話してくれて、ありがとう。」

その日は更なる区切りになった気がする。

思い通りに生きていけなくなったあの日から。無力を認めたあの日から。
少しずつだけど、私が変わっていくことで、どんな私も受け入れてもらえている。
本当は、自分自身を一番受け入れられたからなのだろうと、感じている。


sakura

# by familiesofaddicts | 2020-08-17 16:38 | sakura | Comments(0)

仲間の力・家族の力

男3兄弟、27才の次男、薬物依存症

中二の頃からあらゆる薬物に手を出し、日常生活は破綻していた。

次男は警察沙汰になった事が何度もあるが、逮捕は無い。現在は、働いており自活しながら薬物と同居しているようだ。

『自分は薬物依存症ではない、ADHDを診断されている。その辛さから鬱になった、その辛さから治療のため薬物を使っている』らしい・・・?

突然LINEで送ってきた。

コロナ禍で次男の仕事に影響がでて、『お金を貸してほしい、貸してもらえなければ練炭自殺します。』その後、練炭と七輪の画像も送ってきた。

脅迫するLINEは次々と送られてくる。

電話もかかってきて、『ADHDは遺伝するものだ、親の責任だろ!』とまくし立てる。

依存症は親の責任ではない事を理解しているつもりであるが、直接息子から言われたらキツイ!

自助グループでは新しい仲間にはアドバイスなど知った様な事を言っていたが、いざ自分の事になったらそうはいかない、ザワツキが襲ってくる。

直ぐに、自助グループの仲間や回復施設のスタッフに相談する。

僕はその事により、だいぶ心の平安を取り戻すことが出来た。

でも、心の片隅には最悪な先行き不安を感じている事は確かであったが、それは小さかった。

その後次男には、どの様に対応すれば一番良かったのかは今でも分からないが、間違った対応で無かったことは自信を持って言える。

そして、次男からは謝りのLINEが入った。

僕は、薬物依存症家族の自助グループに通っている事や、それによって仲間に助けてもらっている事は、以前より伝えている。

そして次男に伝えた。

『父さんは、同じ境遇の仲間に助けてもらっている。次男を助けるのは同じ境遇の人達だ。父さんは助けることは出来ない。』と。

適切な言葉ではないが、ぼくは以前から思っていた。取り返しのつかない犯罪や、取り返しのつかない体の影響が出ないうちに、警察に捕まって国の施設に入って欲しいと。

そうしないと、自ら次男が回復の道に進めないと。

しばらくして、なんだかんだあったが、事前より伝えていた回復施設の方に次男が自ら相談に行った。

ADHDの件で相談に行ったがその後、NA(薬物依存症当事者の自助グループ)に参加したようだ。

こんなことがあるんだと、僕は驚いた。あれだけ、依存症を否認していた次男が。

1NAに行ってだけで、回復に繋がるとは思わないが、少なくとも今スタート地点に次男は立っている。

今後、その位置から退くか?進むか?は、次男を信頼しよう。回復への繋がり方はいろいろあるかも?

僕はこれから先もずーと仲間の中に居よう。

そして、自分を好きになり、人の愛を感じられる様になろうと思っている。


GENGEN


# by familiesofaddicts | 2020-08-11 09:56 | GENGEN | Comments(0)

大波〜 小波〜

大きな変化に対応することに時間がかかる私

少しずつその生活に慣れて来つつある私

そして、
この短期間で
依存症の次男に変化があった。

次男の「ヘルプ…」の声
発達障害がしんどくて!
仕事ができなくて!
と言ってきた
彼とのやり取りの中で、
回復施設の方に相談に行くことになった。
1度目は仕事で、2度目は連絡取れずで
ドタキャン。
「もう一人で行って」と伝えると
彼はその後
一人で相談に行った。

何年もの間、私は回復施設に繋がるチャンスを待っていた。
私が頑張れば頑張るほど、その機会はこなかった。
彼が一人で行くと言うことは、考えられなかった。

大きな波がやってきても、そのあとは小さな波がやってくる。

感情が大きく動く時もあるけれど、必ず
穏やかに過ごせることを信じよう。

大きな波が来たときは、自助グループへ行こう。
小さな波の時も仲間の中にいよう!

そして、自分の人生を生きて行きたいと思う。


IKO

# by familiesofaddicts | 2020-07-27 07:30 | IKO | Comments(0)

まず私が自由になろう。

目覚まし時計のけたたましいベルの音で目覚めるたびに、今日こそ早く寝ようと誓う。
遅くとも24時には寝なきゃダメだ、と自分に言い聞かせる。

仕事を終えて帰宅する。
よし!今日は23時に寝る。寝ると言ったら寝るのだ!
ふと気づいて時計を見ると、あちゃ~、とっくに日付が変わっているではないか。

そう、私は夜更けの時間が好きなのだ。
早朝の清々しさも好きだけれど、夜更けの静けさや、なんとはなしに漂う退廃的なムードがたまらなく好き。
翌朝の辛さがわかっていても、抗いがたい魅惑の時間なのだ。
けれども世間の人たちは言う
夜更かしはカラダに毒だよ。
早寝早起きが健康の源だよ。
だから私は毎晩、今日も変わることができなかったダメな私、という罪悪感を抱えて眠りにつく。

そろそろ罪悪感を手放して魅惑の時間を堪能してもいいんじゃない?
そこまで正しく生きなくてもいいんじゃない?
好きな時間を心から楽しんでもいいんじゃない?

いつも正しくあろうとして、正しくなくちゃいけない、と自分を追い詰めて生きていたことがある。
そして自分だけじゃなく、家族や、周りの人たちにもそれを求めた。
おまけにその正しさの根拠は、『世間』なのだ。
常識から逸脱しちゃいけない、とか、世間体が悪い、とか。
なんという生きづらい日々。

私は、私の時間を楽しむわ。
あなたは、あなたの時間を楽しんでね。
けど、たまには一緒に楽しもうよ。
そう言えるようになったら、ずいぶん楽になるはず。

世間体、って案外自分が勝手に作り出したモノだったりする。
そんなモノに、私の自由を奪われるのはいやだ。
大切な人たちの自由を奪う私にはなりなくない。

まず私が自由になろう。
  
 *NINA*












# by familiesofaddicts | 2020-07-21 14:48 | NINA | Comments(0)