愛する人の薬物の使用を突然の逮捕で知る人もいれば言動に異変を感じて気づく人もいますが私の娘は薬物を使っている事を最初から隠しませんでした。
大麻→シンナー→大麻→覚醒剤と使用薬物は変わって行きました。
覚醒剤の使用を話された時 娘と二人で泣いた記憶があります。
さすがに覚醒剤にまで手を出すとは思っていませんでした。
いえ、私がそうであって欲しいと願っていただけです。
うちの子はそんな恐ろしいものにまで手を出すほど馬鹿じゃない。
とか思うんです。
大麻やらシンナーやらをやっててもまだうちの子は大丈夫って・・・
完全に狂ってますよね。
狂気の中、蘇る恐怖のCM「覚醒剤やめますか?それとも人間やめますか?」
この言葉が頭の中で何度も何度も繰り返され、
ついに娘は人間をやめてしまった・・・
娘が・・・人間を・・人間を・・・。
まだ薬物依存症について何の知識もなかったですから。
ただただ娘と二人泣くしかなかったのです。
あの時の私は人間をやめた娘の将来を案ずる世界で一番憐れな母親だと思い泣いていましたが私の横で泣いていた娘は私の何倍も何十倍も生きずらかったはずです。
あの時思い出したCMが
「薬物依存症は病気です。
愛の力では治せません。
一刻も早く専門機関へ相談に行きましょう!」
そんなCMだったら余計な涙を流す事もなかったと思います。
yuzuriha.
昨日、「日本がワースト1位の世界に誇れないこと10選」という記事を目にし、
日本が急成長の中で蔑ろにしてきた、大切なことが見えた気がしました、、
その中で依存症者の家族として、特に気になった2項目。
●精神病院数が世界一
・・全病院の12.6%占め、精神床頭数はOECD加盟国平均の約4倍。
●若者(15~34歳)の自殺数が世界一
・・しかも、若者の死因のトップが自殺なのは日本だけ。
薬物を使ってしまったら、破滅しかない!という前に、使わなければ生きていけなかった、
薬物があったから、死なずに済んだ、、という根っこのところに、目は向けられないんだろうか。
沢山誇れることがある国だからこそ、もっと生きやすい社会を築いていけないだろうか。
もう、成長することより、安心してくらせることにシフトしていくこと。
本当に微力だけど、声をあげれるようになりたい。
sakura


ダメ。ゼッタイ。普及運動
薬物乱用の行き先をご存知ですか?
のコピーにたいして映像は、「破滅」への袋小路。
「破滅」への道しかないんは、なんぼなんでもなやろ!
自助グループへの曲がり角もあるやんか!
回復への道もあるやんか!
こんなポスター貼られたら‥、
当事者も、家族も、孤独と否認と不正直になり、
ますます社会から孤立無援で、自暴自棄になってしまうやん。
一方、2019年の国際麻薬撲滅デーの国連事務総長は‥、
「人々が安全、繁栄しながら健康、尊厳、そして平和に暮せるように、
権利と健康に基づいた薬物への対応のために共に取り組む」
と、のメッセージ。
日本は、どちらへ向かうんやろ?
日本は、セカンドチャンスってないんやろうか?
日本は、社会的弱者に無知というムチを打ち込むんやろうか?
薬物問題を抱える家族は、
どないしたらええんやろうか?
そろそろ‥、
「賢い二つの道の選択地点」
に差し掛かってるんかも‥。
腹が立つし、虚しくもなるけど‥。
こんなときこそ、
怒りを笑いに変換しましょ。
厚労省のポスターをパロッてやる!(ニヤッ)
T & J
厚労省のポスターを見て閉鎖的な他国のものかと目を疑った。
道路標識を真似たのか知らないが、よく見ると注射針の先に「破滅」という文字があるではないか
薬物使用は怖いものだからと「ダメ、ゼッタイ」を示唆しているわけだ。
厚労省のHPには依存症は慢性疾患で回復可能な病気であると
専門医療機関や保健所、精神福祉センターに相談し適切なアドバイスを得ながら回復に向かう方法があるなど、様々な提案がされている。
なのに…どうしたことか!
仲間が調べてくれた国際麻薬撲滅デーの国連事務総長のメッセージには
麻薬委員会で「人々が安全で健康に、尊厳をもち平和に暮らせるように権利と健康に基づいた薬物への対応のために共に取り組む」とあり
さらに「人権に基づいて、スティグマや差別もなしに薬物予防や薬物使用のための治療やリハビリサービスを提供される」
それが「暴力や刑事搾取から人々を守るための法の執行へのアプローチにもなる」と
ここには薬物依存症の人達の人権を蔑ろにしないというメッセージが込められている。
このメッセージからは程遠い厚労省の国際麻薬撲滅デーとしたポスター
これを見たら現在苦しんでいる仲間は落胆し、せっかく前を向こうとした意気込みが薄れてしまうのではないかと懸念する。
ましてや依存症者の家族の心配は、如何ほどかと察する思いだ。
薬物依存症という病気になったら「破滅」しかないとしたら、私達の大切な家族の存在や生きている日常は何なのだろうということになる。
仲間と共に助け合い歩むことで得る幸せがあると知って、病気の人を理解し自分の人生を新しく構築するために送る毎日は確かにある。
どうか悩み苦しむ仲間に支援が届き、先に続く人生があることを知ってもらえる社会になることを切に願う。
Luna