娘は中学三年生の時から学校に行かなくなり夜の街を彷徨い酔っ払い深夜に帰って来る日々が続きました。
毎晩寝られずに待っている私。
ある日、飲めないお酒を呑んで気分が悪くなった娘の背中をさすっていると
突然娘が「ここまで墜ちるとは自分でも思わんかった・・・」と泣き出しました。
私は泣き続けるその背中をたださすることしかできませんでした。
なぜ娘がこんなにも苦しむのかわかりませんでした。
彼女の生きずらさが全くわかりませんでした。
いえ、
分かろうとも思っていなかったし苦しいのは私の方だと思っていたのです。
物分かりのいい母親のふりをしながら私の言う通りにしていれば上手くいくのよ、と思っていた傲慢な母親でしたから。
私は強い、だから娘も強いはずと勝手に思い込み彼女の弱さが認められませんでした。
何の何の、娘が薬物依存症になることで私は自分の弱さを思い知ることになりました。
自分の弱さを認めたからこそ自分の力では娘を救うことはできないと気づきました。
そして私は自助グループに辿り着きました。
自分の力で愛の力で愛する人の薬物を止めさせる!と言う強い決意を持っている間は愛する人も強い決意で薬物を使い続けるのではないかと思います。
yuzuriha.