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タンポポの綿毛が風に乗って種子を運ぶように私たちの思いが​苦しんでいるあなたのもとへとどきますように。


by 関西薬物依存症家族の会

自分も生きて…

依存症の娘のために何が出来るのか。

どうすれば彼女の苦痛を取り除けるのか。

彼女に正しい選択をさせるのはどうしたらいいのか。

彼女が家族に迷惑をかけていることをどうしたら分かってくれるのか。

そんなことばかりを考えていました。


その発想は私を彼女の虜にしてしまいました。

依存症という病は家族がどれほど依存症者に変化を切実に望むかに関係なく、本人が良くしたいと思う時によってのみ回復すると学びました。


私が娘の問題を代わって解決し続けたら彼女を助けるどころか、病気の回復の邪魔になっていました。

そんな救済のお面をかぶって、彼女を病気の淵に追い詰めていたのかと思うとゾッとしました。


私が娘に対して行った押しつけは、私が正しいと考えるものでしたが実は不安感や恐怖心に基づいたもの

私が思うような行動を彼女に強いることで不安や恐れを払拭できると思い込んでいました。


依存症に影響を受けていた私にも問題がありました。


娘の回復に直接手を貸すことよりも、不健康な考えや行動をせずにおられない自分に向き合うことが必要でした。

娘には私のお説教や文句や保護の手や約束は必要ありません。


今では私が正しいと思うことに彼女がほど遠く感じても、それでいいのだと思っています。

正しくないといけないという観念は、時に生き辛さを生むのではないかと思いますね。


娘の歩みが明らかなものでなくても、私の知らない彼女の成長が必ずあることを信じています。


固定観念にこだわると思うようにいかないことを受け入れにくいし、型にはめようとするとお互いに苦しいですもの


「自分も生きて、他人も生かせ」
このモットーに励まされます。

         Luna


# by familiesofaddicts | 2019-06-13 13:33 | Comments(0)

風景が一変するとき

「なぜ薬物を~」と何度問うたことでしょう、
自分のどこが悪かったのかと?

外を歩きながらでも涙が出てきては、
人に気づかれないように下を向いて涙をぬぐった日々。

社会のまなざしから逃れるためには、
自分を押しころしていくしかなかったのですから。

罪悪感と孤独のなかで、
押しつぶされそうになりながらも、
精一杯生きてきたことは間違いのない事実です。

仲間との出会いは、
自分が一人ではないという安堵感を与えてくれました。
やっと孤独から抜け出すことができたのです。

目に映るものが、
今まで見ていた風景と一変していきました。

まわりがキラキラ輝いて見えたのですから、
自分が変わるって、
こういうことなんだなぁ~と実感もしました。

ようやく自分の楽しみも見つけました。
やり過ぎて暴走するとき、
時より投げかけられる「ドンマイ、ドンマイ」という夫の声は、
「気楽にいこう」と呼びかけてくれているようです。

毎日起こる重苦しい陰気なできごとに、
心が折れそうになりますが、
「ドンマイ~~~」と言いながら、
後ろ向きにならず歩いて行きたいと思っています。

今日も自助グループのミーティングで、
経験と力と希望を分かち合い、
エネルギーを受け取ります。

*sheep*


# by familiesofaddicts | 2019-06-12 16:53 | Comments(0)

今度こそじゃなく。

ごめんなさい、って言われてもすっきりしないこともある。
申し訳ありません、と言われても怒りがおさまらないこともある。
許してください、と言われても絶対に許せない、と思うこともある。

ごめんなさい、もう二度としません。
何度、息子に言われたことだろう。
そのたびに、どこかでほんのちょっとだけ期待してしまう私が悲しかった。
今度こそ薬物をやめてくれるんじゃないか。
今度こそちゃんと生きてくれるんじゃないか。
今度こそ。。。

快楽を求めて薬物を使用する。
息子が薬物を使用していると知った頃、私もそう思っていた。
けれども、時がたつにつれどうやらそうでもなさそうだと気づいた。
薬物を使用していても、息子は辛そうだ。
ハイになって、楽しそうにしているのを見た覚えがない。
ならどうしてやめないの?
何度も何度も、泣いたり、怒ったり、喚いたり、脅したり、懇願したり、優しく諭したりして、薬物使用を止めようとした私。
それでも息子は止めない、いや止められなかった。
そんなに辛いなら、止めたらいいのに。

辿り着いたところで、「薬物依存症は病気です」と言われた。
そんなバカな!
そう思ったと同時に、その言葉に救われた。
そうか、病気なんだね。よかった、病気なら治るよね。
「いえいえ、完治はありません。けれども回復可能な病気です」
希望があるのか、ないのか、わからない言葉が返ってきた。
それがいつしか希望になり、怒りも恨みも苦しさも消えていった。不思議だね。

そして息子は今日一日薬物を使用しないで生きている。
だから、私は、「二度と薬を使いません」ではなく、「薬物を使わないで今日一日を生きます」と言われたら安心する。信じることができる。

今度こそ、じゃなくて、今日一日なんだ。
土下座なんかしなくていいんだよ。
誰かを傷つけたなら、迷惑をかけたなら、ごめんなさい、は必要だけれど、そのあとどうするかが大切なんだよ。
あなたが、自分を傷つけることを止めて、今日一日を生きることから始めてはどうだろう。
今日一日を生き続けている人たちが集う場所に行ってみよう。あなたも希望をみつけることができるはず。

私はこの一日だけを生きようとします。私の人生すべての問題をいっぺんに片づけようとはしません。
一生続けなければいけないと思うと恐ろしくなることでも、24時間だけならやっていけます。

  *NINA*






# by familiesofaddicts | 2019-06-11 13:18 | Comments(0)

肩の力は抜いて

あるボランティア団体に加入していて、そこの支部の会計をしているのだけれど、
今年の会長が、私のことが苦手?らしくて、いつも意見を幹事を通して伝えてくる。

確かに私ははっきりしている方だけど、意味なく不機嫌になったりすることもないし、
どちらかと言えば、平和主義。
直接話せば早いし、お互いの意思の疎通もしやすいのだけど(-_-;)

その人は、普段とてもおとなしいが、お酒が入ると変わる。。
そして、日ごろの不満をくどくどと言う。しんどそうだな、、と思ってしまう。

息子も幼いころから人に言いたいことが言えず、なのにニコニコ接してたな。
しんどいこと、あっただろうな~と、ついリンクさせてしまう。

だから、無理強いをせず、間に入ってくれている仲間に感謝して、接している。
それがいいのかは分からないけれど、いつか彼女が楽に思いを伝えてくれるように
なればいいな~(期待ではなく)と淡々と感じながら。


sakura

# by familiesofaddicts | 2019-06-10 13:36 | Comments(0)

あの日から

また、やられた。。

暑くなってくると思い出す。息子を家から出した日の事。
信じても信じても裏切られた(と思ってた)。
けれども悪ぶる様子もない息子。

「もう、限界だわ、、」
一緒に居てはいけない。やっと肚に落ちた時だった。

家を出してからも、時々助けを求められたけど、その都度、もうあなたの帰る所ではないと告げた。
周囲の人にも心配にならないのかと不思議がられたり、それでも親かと言う身内も居た。
季節が変わると、どうしてるだろうかと寒さが心に沁みた。

これがタフラブ。手放しなのか、、本当に断腸の思いと云うのを始めて経験したかもしれない。

そこからは仲間の言葉を支えに、彼の人生を認めること、私自身を大切にすることを
少しずつだが、確実に身に付けてこれている。

今朝読んだ本に、人は結局、成長・愛・奉仕へと続く道をたどって行くために,
色んな苦悩も経験する。。とあった。
少しだけ、成長・愛。あったかな、、(^^)

一日一日を丁寧に感じながらと、思う日々です。

sakura

# by familiesofaddicts | 2019-06-08 10:00 | Comments(0)